レドモンドで開催された「Microsoft Gamestock 2001」(Gamestock)でデモンストレーションされたPCゲームは全部で6タイトル。ここではその中から3タイトルを紹介しよう。
■Microsoft Train Simulator
今回発表された6タイトルの中で,日本での期待が最も大きいと思われるのが「Microsoft Train Simulator」(Train Simulator)だろう。
いくつかリリースされている鉄道シミュレーションの中で,Train Simulatorのゲーム性はMicrosoft Flight Simulatorに近く,ほかの列車SLG列車の操縦を純粋に楽しむシミュレーション性の強いゲームとなっている。
用意されている路線は,欧米+日本それぞれに2本ずつの合計6路線。
それぞれ鉄道会社の協力を得ており,登場する列車はすべて本物どおりだ。各路線の地形や周辺の風景も,実際を忠実に再現しており,路線周辺の道路を車が走るなど細部にもこだわっている。
もちろんそれらグラフィックは細かなディテールまで忠実に再現され,非常にリアルだ。ちなみに今回収録された日本の路線は小田急線/箱根登山鉄道の「新宿―箱根湯本」間と,九州のJR肥薩線の「八代―隼人」間が用意されている。
列車の運転は実際の運行ダイヤ(!)に従って行う。列車の挙動も,駆動力や重量,路線の勾配,天候などをリアルにシミュレートすることで,本物そっくりに再現されている。もちろん,距離や時間のパラメータも本物と同じで,プレイ時間は実際の運行時間と同等だ。
発売は2001年春から夏ごろが予定されている。鉄道好きならば要チェックのタイトルだ。
■Microsoft Flight Simulator 2002
人気フライトシミュレータ「Microsoft Flight Simulator」シリーズの最新版。
2002の最大の特徴は,航空機と管制塔とのやりとりが再現されているという点だ。航空機は基本的に,空港などの管制塔の指示に従って運行されている。
特に,離陸や着陸といった動作はすべて管制塔の許可を得た上で行う必要がある。そこで本作では,「Air Traffic Control(ATC)」というシステムを導入することで,例えば滑走路への進入角度や速度などの指示を管制塔から受けながら操縦を行うといったことが可能となっている。
新型の航空機は全部で5機種用意されている。その中でも目玉といえるのが,フロートつきの水上飛行機と,最新型ジャンボジェットのB747-400だ。特にB747-400は主翼のフラップの動きやランディングギアが格納される様子などもこだわってリアルに再現されており,完成度は非常に高い。前作のコンコルド同様に人気の機種だけに,話題となることは必至だ。
もちろん,登場する地形は全て実在の地形データがそのまま再現されており,グラフィックの品質も申し分ない。また2002にはグランドキャニオンやアルプスなど世界各地の山脈や渓谷が用意されており,山脈を縫うようにフライトを楽しむこともできるようになっている。発売は2001年秋が予定されている。
■MechCommander 2
Battle Mechと呼ばれるロボット兵器部隊を率いて与えられたミッションをクリアしていくリアルタイム戦闘シミュレーションの最新作。
基本的なゲームシステムは前作同様,仲間の兵士に指示を与えながらミッションをクリアしていくというものだが,フル3D描画となってグラフィックの品質は大幅に向上している。ビューポイントも自由に変更できるため,遠くまで簡単に見渡せるため,プレイのしやすさも格段に向上している。
登場する兵士はそれぞれキャラクター性があり,与えられた指示に対してもそれぞれの意志を持って行動するようになっている。それだけ実際の部隊を統率する気分をリアルに味わえるだろう。発売は2001年7月が予定されている。