昨日に続き，「Microsoft Gamestock 2001」でデモンストレーションが行われたPCゲームを紹介。発表された全6タイトルのうち残り3タイトルの内容は？

　プレイヤーが操るキャラクターは基本的に主人公1人で，ゲーム内のNPCにさまざまな情報をもらいながら，ショートシナリオをクリアしながらプレイが進む。ゲーム中に傭兵を雇ったり，モンスターに囚われたキャラクターを助け出したりして，最大8キャラクターでのマルチキャラクタープレイが可能だ。

　ゲームの舞台となる世界は，フィールドやダンジョン，街，建物などが完全に一体化しており，それぞれへの移動はすべてシームレスに行われる。フィールドやダンジョンなどでの移動は非常にスムーズで，プレイヤーははっきりとしたシーンの切り替わりを感じることがない。

　ゲーム中のキャラクターやフィールド，建物などの描画は全て3Dとなっており，最新のライティング技術やテクスチャマッピング技術を駆使することで，非常にリアルなグラフィックが実現されている。視点はキャラクターを中心にズームすることで自由に変更可能となっている。しかも，その視点変更もスムーズでシームレスに行われるのだ。

　現在はシナリオを詰める作業や描画の高速化といった作業が行われている。しかし，公開されたバージョンでもその完成度は高く，発売が非常に楽しみなソフトといえる。発売は2001年秋の予定。

　ただ単に動物をオリに入れて飼うだけでは客は集まらない。パンダなど人気のある動物を飼えば集客力は高まるが，予算を考えると人気の動物ばかり揃えることは不可能。動物たちが活発に行動できるように環境を整えれば，普通の動物たちだけでも魅力のある動物園となる。つまり，動物たちが気持ちよく生活できる環境を整えることこそこのゲームの真の目的といえる。

　登場する動物は40種類用意されており，フリープレイモードの他に15のシナリオモードが用意される。一般的なオリごとに動物を分けた動物園だけでなく，数種類の動物を同じ敷地内で放し飼いにするサファリランドのような動物園も作ることが可能で，プレイスタイルはかなり奥が深い。

　とはいっても，ゲーム自体はそれほど難しくなく初心者でも十分楽しめる。動物好きならプレイしてもらいたい1本だ。発売時期は2001年秋を予定している。

「Sigma」のゲームシステムは，これまでにない非常に斬新なもの。登場する54種類の動物から2種類を選び出し，それらを配合。自分だけの新種の動物を作り編隊を組ませるのだ。この編隊を操って敵クリーチャーを倒す。4人以上でのネットワークプレイにも対応しているようだ。

　ところで，動物の配合とはいっても，よくあるゲームのように配合後に全く新しい動物ができあがるというわけではない。例えば，胴体がキリンで頭がライオン，というように2種類の動物のパーツを組み合わせて新動物を作り出すのだ。さまざまな新種の動物がフィールド内を走り回る様子は，滑稽でもあり，一種異様な雰囲気でもある。

　2001年クリスマス時期の発売が予定されているが，日本での発売時期は未定のようだ。

[SOFTBANK GAMES]