既報の通り,本日(4月19日)行われたセガの「構造改革説明会」では,GAMECUBEへの参入が正式に発表されたほか,同社の今後の事業改革についても明らかにされた。
まず,AM事業だが,2002年3月期に1,100億円以上・528店舗を,2003年同月期に1,200億円以上・243店舗に,さらに2004年同月には1,350億円・578店舗以上へと拡大させる計画。
また,現在17%だという施設運営面のマーケットシェアを3年後に20%に,(AM)機器販売のシェアを現在の28%から3年後に35%へとそれぞれ向上させたい意向だ。これを実現させるため,施設運営は既存店舗昨年比で97%でも利益率が維持できる効率経営を実現し,機器販売はeコマースや試用販売などの新規販売手法を導入していくという。
コンテンツ事業
ゲーマーには気になるコンテンツ面だが,2002年3月期にはDC用65本+そのほか(PS2/NGC/Xboxなど)53本のゲームタイトルを発売予定。販売本数は1270万枚以上を見込んでいる(セガによれば,これはかなり数を控えた数字だという)。売上高は620億円以上を目指す。
これが,2003年3月期には販売本数2300万枚(タイトル数は100以上)・売上高950億円以上に,同じく2004年3月期には販売本数3000万枚(タイトル数は100以上)・売上高1,200億円以上にしたいという。開発費はそれぞれ145億円→150億円→160億円と増加していくようだ。
これを実現するための事業改革として,従来固定費化していた販管費部分を売上・タイトル数に準じて変動費化するほか,ワールドワイドでの展開を意識してSEGA PCの強化も狙うという(今年度中に国内No.1のPCゲームメーカーへとなりたい意向だ)。
社員を700名に!DCの現状は?
香山哲CO-COOらは,さらに改善策を発表。まず,セガ単体での販管費のうち,人件費,広告宣伝費など約285億円を今期に約60億円削除。さらに人員を現在の1081名から,2002年3月末には700名体制へとスリム化するようだ。
加えて,詳細は明らかにされなかったものの,新規事業もいくつかスタートする計画。3年後に売上の5%を,5年後には10%を占めるほどの事業としたいとのこと。
そして,3月1日の値下げで皮肉にも大人気となっているDreamcastの現状だが,1月31日の時点で日本国内で37万台あった在庫が残り12万台に,同じく米国の120万台が残り82万台に,さらに欧州でも大人気であるなど,1月末時点の半分以下となる約100万台の在庫を残すのみとなった。