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セガ,新事業の1つ3Dアニメ制作ツールを発表
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2001年6月19日 |
セガは本日(6月14日),ゲームビジネス以外の新規事業について発表を行ったが,同時にロボット制御技術を応用した3Dアニメーション制作ソフト「Animanium」(アニマニウム)に関する発表も行った。
「Animanium」は,東京大学・中村仁彦教授(写真)の“ヒューマノイド制御技術”を応用したもので,「従来のモーションキャプチャーシステムによるCGアニメとほぼ同品位のCGアニメを,ソフトウェアのみで実現する」(リリースより)CGキャラクターアニメーション制作用ソフトだ。
画面上のCGキャラをマウスで,簡単かつ自由にポーズの編集でき,このポーズをキーフレーム(原画)として複数指定すれば,自動的にキーフレーム間の中割(動画)が作成される仕組みだ。通常のPCでも利用できるため,従来の3Dアニメツールなどよりも導入低価格で導入できる。
セガでは,この「Animanium」をアニメ制作会社などに8月末にリリースする予定。さらに,2002年4月にはアニメ専門学校などセミプロやマニア層に,同12月には一般層を対象に発売し,ユーザーの裾野を広げていく計画だ。
またセガでは,このツール開発に伴い,国内有力アニメーション制作メーカーなど5社の賛同を得て「アニマニウム技術コンソーシアム」を結成したことも発表した。
同コンソーシアム参加企業は,東映アニメーション,テレコム・アニメーションフィルム,サンライズ,セルシス,セガトイズ。アニメ制作での利用はもちろんだが,セガトイズでは「Animanium」をベースに,多彩な動きをするロボット玩具を開発中であることも明らかにされた。従来のように実際に試作品を作って動作テストを繰り返すことなく,「Animanium」画面上で物量を伴ったシミュレートができるため,開発コストの低減や高速化が図れるという。
さらにセガでは,アイデアファクトリーと共同で,「Animanium」を利用したTVアニメ「まみむめ☆もがちょ」(下写真)を制作。テレビ東京で7月1日から毎週日曜朝6時30分にオンエアすることも発表した(地方は放送スケジュールが異なるので注意)。
短時間ながら実際にながされた「まみむめ☆もがちょ」は,ファンタジーテイスト満載の3Dアニメで,「“Animanium”の採用により,アニメーション制作による大幅なコスト圧縮,作業期間の短縮,作業負担の軽減を実現した」(リリースより)という。
[SOFTBANK GAMES]
「まみむめ☆もがちょ」:(C)2001 IDEA FACTORY/テレビ東京 「アニマニウム」:(C)2001 SEGA Corporation/IPA
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