韓国のゲームが揃う「Net Communication」開催

2001年7月26日

　大韓民国外交通商部が主催するビジネスフェア「Net Communication 2001 In Korea ＆ Japan」が，東京国際フォーラムにて開催された。

　このフェアは，韓国でビジネスモデルやコンテンツなどを確立するベンチャー企業が集まるイベント。会場には，韓国から来日した40社のうち，ゲーム企業は6社。ほかにも，アニメーションやキャラクター，映画など，エンターテイメントにかかわる企業も多数来場していた。

　ゲーム部門で一番人を集めていたのは，「SD ENTERNET」のブース。インターネット上に構築されたオープンフィールドの中に，さまざまなコミュニティーサービスを提示した“OPEN FIELD”を展示していた。この“OPEN　FIELD”内では，多くのゲームがプラグインで遊べるようになる予定。

　また，「MJ GAMES」のブースでは，プラットフォームに関係なく作動する「MJ麻雀」を紹介。この麻雀ゲームは，サーバーでユーザー同士をマッチングした後，PCをP2P方式で繋ぐため，システムを採用。このシステムを使えば「サーバーのコスト負担を8〜9割軽減できる」（同社広報）。またこのゲームには，プラットフォームに関係なく作動するJAVA版もあり，これを使えば「携帯とPCで対戦することも可能になる」（同社広報）という。

　ほかにも日本のTGL，システムソフトらとゲームを共同開発したこともあるKCT MEDIAのオンラインゲーム「JoyNara」や，JOYMAXの本格派リアルタイムシミュレーション「ATROX」，多くの新作が登場。韓国オンラインゲーム市場の豊富さを垣間見ることができたが，全体的に“コミュニティ”に重きをおいたゲームが主だったのが印象的。

　IT部門でも，プリクラのような機械で撮影した顔写真をアニメ化してプリントアウトするだけでなく，自宅のPCでも引き出せるようにした「CHARI-COOKER」が人気に。そのほかでも，PCを介してインターネットと接続できるset-top型電話の「IVY Phone」など，多くのIT技術を見ることができた。

[SOFTBANK GAMES]