公式エミュレータ発表! MSXの祭典開催中

2001年9月22日

　本日（9月22日），秋葉原・ヒロセムセンにおいて，MSXの総合イベント「MSX電遊ランド2001」が開幕した。23日まで。

　イベントで最も注目を集めたのが，「MSX-Player」と名付けられた公式エミュレータ。MSXの環境をWindowsやMac，PDA，携帯電話で再現するというもの。

　同イベントの基調講演（立ち見も出るほどの大盛況）において，アスキー特別顧問の西 和彦氏は「次世代MSXの全貌」と題し，このMSX-Playerについて説明。「大手企業のプロだけしかゲームを開発できないのは寂しい。3Dポリゴンの大作だけがゲームなのか？」と話し，一般ユーザーが創ったゲームを配信できることまで視野に入れた展開を図っていくとした。

　西氏らによれば，MSX向けのデジタルコンテンツをすべて特定サーバ上で取り扱い，有料・無料で配信するシステムも構築中だという。ソフト，出版物などがこのサーバに統合され，売買も行われる計画だ。あらゆる言語サポートや商用化のためのビジネスモデルの構築などの課題をクリアしつつ，年内にも「MSX-Player」を正式リリースしたいという。

　2002年以降には，MSXをデータとしてPLD（ARM搭載）に記録，1チップハードエミュレータとする計画も明らかにされた。まだまだMSXはこれからだぜっ！

　また，展示会場では多数のサークルがMSXに関する製品を出展。MSXに（音楽の）キーボードを2台接続して演奏するシステムや，シャープのPDAでのMSXソフトが楽しめるものなど，見ているだけで飽きない。

　各デモマシンが置かれている所には畳風のゴザが引かれ，座布団が用意されていてアットホーム。MSXで遊ぶ環境って，スチールの机と椅子じゃなくて，テーブルの前で畳に座ってっていう感じだよね。

　出展の中には本格的なMSX用ゲームも発売されていたのでご紹介。

　既にWindows用で発売中の18禁ADV「週末の過ごし方」（著作：アボガドパワーズ）のMSX版（MSX2+，MSX turboR）が，会場で新発売！ このイベントにおいて今日・明日で200本が発売される。もしかしたら，「電遊ランド」後に制作・販売を担当している“週末の過ごし方 for MSX 制作委員会”のHPで通販されるかもしれないとのことなので，チェックをお忘れなく。

　また，PC誌やWebなどでも話題となった，星を素材にした癒し系MSX2用パズルゲーム「たまには夜空を見上げて。」（シンタックス）も発売中。イベント会場で発売された。自分の好きなように星空に自分の星座を描いてみよう。

　ほかにもボーステックの「レリクス」など，MSXに関するたくさんの出展が行われている。明日は秋葉原で“現行プラットフォーム”MSXに再度目を向けてみるべし！　イベントの詳細は「MSX電遊ランド2001」公式ホームページを参照のこと。

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