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コナミ中間決算発表。モバイルなどを第7の柱に
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2001年11月16日 |
コナミは本日(11月16日),平成14年度月期中間決算説明会を開催,連結で売上高891億4,600万円,経常利益95億4,000万円,中間純利益で25億2,200万円となったことを明らかにした。
都内のホテルで開催された説明会には,代表取締役社長の上月景正氏,取締役経営本部長の館野登志郎氏ほか各本部長が出席。
上月氏は,上期の経営環境について「前回発表会を開催した(今年)5月からは状況が一変した」と挨拶。特に(カードゲームなどを取り扱う)CP事業について「予想より早くピークが過ぎ去ってしまった」と振り返る。
また1月に子会社化したピープルについても,「(ピープルの)子会社化は良かったことだと思っているが,買収の仕方,(買収額の)出し方などについてはこれから検証していかなければならない」とコメントをしている。
次に館野氏から上期の各事業本部に関する詳細な説明と,今後の見通しについて説明が行われた。
まずCS(コンシューマソフトウェア)事業については,PS2用「サイレントヒル」「ウィニングイレブン」シリーズが好調に推移。また他社ソフトを取り扱うメジャー事業も順調に拡大しているという。下期は,「MGS2」「幻想水滸伝III」「ときめきメモリアル3」などの大型タイトルや,「ヒカルの碁」「RAVE」など人気アニメを題材にしたゲームを投入し,CP事業との相乗効果も図っていく方針だ。
AM事業については「厳しい状況であることは間違いない」(上月氏)としながらも,「ジュラシックパークIII」など新しいアイデアを取り入れたゲーム機を投入する予定。また,HE(ヘルスエンタテインメント)事業と相乗効果を狙い,スポーツクラブ向けの新機器などを開発しているという。
CP事業部では上月氏の「見通しを的確につかめていなかった」との言葉通り,同部門の主力だった“遊戯王オフィシャルカードゲーム”のタイトルが一巡。昨年同期に比べ,売上高が減少する結果となった。ただし「現在新しい製品を開発中で問題はない。遊戯王についても,現在全米でTV放映がされており,年明けにもカードを展開していく予定だ」(館野氏)としている。
また1月にピープルを子会社化したHE事業についても「現在でもとても良い売上げを誇っているが,満足することなく,営業利益率を当社(コナミ)の段階まで増やしていく」(上月氏)計画だとしている。
そして本格参入したGM(ゲーミングマシン・パチスロ,メダル機など)事業は,機器のエンターテイメント性の問題などから「本格参入を下期にずらす」(上月氏)結果に。現在,慎重に作り直しており,近い時期に発売を開始するという。またPS(パチンコシステム)事業については「至って好調」(上月氏)との見方を示している。
そのほか,注目されるハドソンとの提携については「コンテンツを生み出していく,という意味ではハドソンは素晴らしい企業。時間はかかると思うが,株価が上昇するよう,頑張っていきたい」(上月氏)と話したほか,10月に分社化した「コナミモバイル・オンライン」にも言及。「モバイルオンラインはモバイルとオンラインを一元的に扱う企業として新たに立ち上げた。来期には弊社の7番目の柱として売上げをたてたい」と話した。
コナミでは,通期の見通しとして連結売上高2,330億円,同経常利益310億円,同当期純利益175億円を見込んでいる。
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