セガ，大容量コンテンツ配信システムを供給開始

2002年2月4日

　セガは，大容量コンテンツをブロードバンドネットワークを用いて一般家庭に配信するシステムおよび，これらコンテンツを通信事業会社13社に向けて供給することを明らかにした。

　セガが供給するのは，サーバを極力ユーザーの近くに設置，インターネットの渋滞に左右されない安定した高速通信環境下でコンテンツを配信するシステム。このシステム上で，PC版「ファンタシースターオンライン」などのオープンISP方式を採用したコンテンツを複数の通信事業社に向け提供する。

　また同時に，他社が持つコンテンツソフトウェア配信に適した構成に再編集。ISP各社へ配信する作業も行う。本システムでは，利用の都度サーバに接続して認証を受け，送信したプログラムを利用者のPCから一部または全部を消去する方式を採用しているため，ソフトウェアの不正なコピーなどを防げるという。

　現在セガは「ファンタジーゾーン」「フリッキー」「バーチャコップ2」「ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド2」「ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド」の5タイトルを，この配信システムとともに関西マルチメディアサービス，日本テレコムの2通信事業社にモニターとして提供中。

　また，より大規模な同配信システムの技術検証を，下記13の通信事業会社および16のコンテンツ会社とともに行う予定だ。

　またPCおよび音楽・映像などすべてのコンテンツに関しても配信事業環境を早急に整備。包括的なネットワークサービスへの提供へと発展させていきたいとしている。

　同社では，提携する通信事業者のユーザー数にして2002年度末までに540万人，2005年度末までに1700万人を予想している。

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