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酒井彩名もピアノで参加!赤川次郎原作「月の光」
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2002年2月26日 |
ビクターインタラクティブソフトウェアは本日(2月26日),プレイステーション2用「赤川次郎 月の光〜沈める鐘の殺人〜」の制作発表会を行った。
この「赤川次郎 月の光〜沈める鐘の殺人〜」は,赤川次郎氏の作品「沈める鐘の殺人」(講談社文庫)をベースにした,ミステリーサウンドノベル。
ある日,新任教師である主人公は,紅葉が彩る国道を名門女子学院「鐘園学院」に向かっていた。夜になり,ようやく学院に踏み入れたそのとき聞こえたのは,女性の悲鳴と鐘のない鐘楼から聞こえる“鐘の音”だった――というストーリーが展開する。
本日行われた制作発表会には,原作・監修を行った赤川次郎氏,同ソフトのプロデューサーである金沢十三男氏に加え,オープニングの「月の光」ピアノ演奏を担当した酒井彩名さんが登場! シリーズ3作目となった同ソフトについて,ストーリーを紹介する寸劇やを交えながら,制作の裏話などを披露してくれたのだ。
金沢氏によると,同ソフトは第1話「鐘のない鐘楼」,第2話「紅葉坂の伝説」,第3話「池の底に眠るもの」というメインストーリーのほか,「学院に伝承する七不思議」が原作とは別に追加されている。さらに,本編に散りばめられた謎を解き明かしていくと,さらに新しい隠しシナリオも楽しむことができる。
もちろんプレイヤーの選択によって,話もさまざまに分岐。「進め方によって,原作とは違う結末も見ることができる」(金沢氏)という。物語が別の人によって作られていくことに「不安ではなかったのか?」と聞かれると,赤川氏は「プロデューサーの金沢さんが(自分の作品を)本当に良く読んでくれている,というのが分かったので安心していた」と答えていたのだ。
逆に金沢氏からは「(赤川氏が)ほとんどダメと言わないので,逆にそれがプレッシャーになりました……(笑)」という話も。それでも赤川氏は「1作,2作目が良くできていたので,ほとんどお任せです」というほどに信頼を寄せていたよう。
また,PS2にハードを替えたことで大幅に強化されたグラフィックに関しては,「本当に動画がすごくなりましたよね。これだけ見ても,充分楽しめるぐらい」(赤川氏)と満足そうだったぞ。
一方,「3歳から習っているけど,ピアノの演奏は5年ぶり」という酒井彩名さんは,ピアノ演奏の依頼があったときに「3週間必至で練習しました(笑)」という。「一応,特技欄に“ピアノ・バイオリン”と書いていて,いろいろな人から“本当にひけるの?”と言われ続けていたので,これで証明できたかな?」と話す場面も見られていた。
もちろん酒井さんは会場で「月の光」をしっかりと演奏。「暗譜してたんですけど,少し間違えちゃいました」という言葉も聞かれていたが,その腕前なかなかのもの。酒井さんのピアノはオープニングで聴けるので,楽しみにしていよう。
このほかにも,水に浮かぶ女性のイメージ写真が「撮影に5時間かけました。もちろんCGではなく,実際に5メートルのプールを借りて120枚以上の写真を撮ったものです」(金沢氏)ということも披露された発表会。最後には,赤川氏から「普段ゲームをやらない人でも楽しめる作品です。ぜひ楽しんでください」という言葉で締めくくられたのだ。
発売は5月23日で,価格は5,800円。鐘園学院に沈められた,あまりに悲しい物語を解き明かすまで,あともう少し……。
[SOFTBANK GAMES]
(C)2002 赤川次郎/Victor Interactive Software Inc.
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