タカラと海洋堂が提携！ “チョコQ”9月発売へ

2002年3月12日

　タカラと海洋堂は本日（3月12日），業務提携を行い，フィギュア入り卵形チョコレート「チョコQ」を9月に発売することを明らかにした。

　この提携は，フルタ製菓との提携が1月に解消したことに伴い，海洋堂が2月3日のワンダーフェスティバルを機に新たなパートナーを模索していたところ，タカラから熱烈なラブコールを受け実現したものだ。

　本日都内で行われた発表会には，タカラ代表取締役の佐藤慶太氏，海洋堂代表取締役社長の宮脇修氏，販売元となるドリームズ・カム・トゥルー代表取締役社長の鈴木世一氏が出席。提携内容などについて，詳細が明らかにされた。

　具体的な商品については，まず4月下旬から「ワールド・タンク・ミュージアム」（250円）が発売。全長3センチ程度の戦車をモチーフにした模型入りの玩具菓子で，4月と7月，それぞれ18種類ずつが発売される予定。

　そして，気になる「チョコQ」（150円）は9月から「海洋堂 日本の動物シリーズ　第6弾」（24種類），10月から「海洋堂ペット動物シリーズ 第3弾」（30種類）として発売されることに。チョコレートについては，「現在コストの面などで折衝中」（佐藤氏）で，発売時には「ノアのたまごプロジェクト」と題した大々的なプロモーションも展開される計画だ。

　今回の提携にいたる経緯について佐藤氏は，「海洋堂さんがフルタ製菓さんと提携を解消されると聞き驚いたが，逆にビジネスチャンスだと思った。すぐにアポを取り，かなりしつこくお願いした（笑）」という。そして過去，人気だった“バービー”が'86年に商標権が切れてしまい，“ジェニー”と名称を変えて発売したところ，前年を上回る売上を達成したことを振り返り，「商標を変えても生き残る術を身につけている。」（佐藤氏）と，同事業についても自信を見せていた。

　また宮脇氏は，ワンフェスでパートナー募集の声明を出して以来，「流通問屋から出版など，あらゆる分野の9社からオファーがあった」と話す。その中からタカラを選んだ理由について「いかに海洋堂の造形物を尊重してくれるか，をキーにした。その中でタカラさんは，社長自ら飛んできて頂き，なおかつ佐藤氏の情熱，決断力の速さなどを見るにつれ“波長が合う”と思った」と説明している。

　そして会場には，ネイチャーフォトグラファーの中川雄三氏も登場。「大人も子どもも，共通の話題として日本の自然を感じられる玩具菓子がタカラに引き継がれることはとても嬉しいこと。消費者の1人として，とても喜んでいる」とその心中を話してくれていたのだ。

　タカラと海洋堂では，これら玩具菓子の売上で初年度50億円，シェア10％を目指す。また販売個数で3000万個の販売を計画している。

[SOFTBANK GAMES]