信長の野望と三國志がオンラインゲームに！

2002年4月17日

　コーエーは17日（本日），東京ヴェルファーレにおいて，「コーエーネットワークゲーム制作発表会」を開催。同会場にて，プレイステーション2用とWindows用にそれぞれオンラインゲームソフトを発売することを明らかにした。

　発売されるオンラインソフトは，PS2用「信長の野望Online」と，Windows用「三國志Battlefield」の2タイトル。会場では，ゼネラル・プロデューサーのシブサワ コウ氏と各ゲームのプロデューサーにより，ゲームの簡単な概要が説明された。

　まずPS2用「信長の野望Online」は，大規模多人数参加型のオンラインRPG。プレイヤーは，16世紀の戦国時代に生きる1人の人間として，戦国時代を生き抜いていくゲームとなる。

　舞台となるのはは城下町，その回りのフィールド，敵と遭遇するダンジョン，そして敵と戦う合戦場の4つ。徒党（パーティ）を組んでダンジョンを冒険したり，一大勢力に属して天下統一を目指したりと，さまざまな遊び方が可能になる。

　同ゲームプロデューサーの松原健二氏によると，「βテストを今年夏ぐらいから開始する予定」とのこと。発売は2002年秋を目指しているという。

　もう1つの「三國志Battlefield」は，Windows用ネットワーク対応のリアルタイム戦略SLG。「日本・韓国・台湾の3カ国で2002年夏に同時発売する」（シブサワ氏）という一大ネットワークゲームとなる。

　同ゲームに新しく搭載しているのは，兵力や兵糧を自動的に補給することができる新システム「Active Logistics Control」。補給網を駆使して大軍勢で攻撃を仕掛けたり，相手の補給網を断ち切って勝負を一気に決めたりと，戦略を立てて相手を攻め落とすことが必要とされるのだ。

　また多言語対応のゲームクライアントを新たに開発。詳細は明らかにされなかったが，会場では簡体字，韓国語，日本語に対応したチャット画面を見ることができた。基本的には各国内でのプレイとなるが，将来的には「各国の上位成績者を対象にした国際大会も開いていきたい」（同ゲームプロデューサー・上野彰三氏）ということなので楽しみだね。

　ちなみにこちらのソフトのβテストは7月第2週から開始。さらに，コーエー会長の襟川氏から「PS2にも移植する」という言葉も聞かれていたのだ。もちろん未定だが，三國志の世界をPS2で遊べる日も楽しみ。

　それぞれのソフトの課金，配信についてはコーエーの「GAMECITY」が統括して行い，支払い方法はクレジットカードと，バーチャル通貨の「Koei-Cash」，WebMoneyの3種類を用意する。気になるサーバー料金は「現在未定」（シブサワ氏）だが，決定次第，発表される予定。また販売本数については「信長の野望Online」が30万本（国内のみ），「三國志Battlefield」が各国10万，計30万本の販売を目指すというぞ。

　このほか会場では，デジタルメディア協会理事長の山科誠氏，ソニー・コンピュータエンタテインメント代表取締役社長の久夛良木健氏といった面々も壇上にあがり，コーエーのオンラインゲームの発表に祝辞を述べていたのが印象的。特に久夛良木氏は，「いよいよコーエーさんのオンラインタイトルが発表になってとても嬉しい。このような新しいゲームをSCEとしてもどんどんサポートしていきたい」と，コーエーのオンラインゲームに対しその期待の高さを話していたのだ。

　コーエー会長の襟川氏によれば，日本のゲーム業界は「ゲームとしては世界のリーダーとなっているが，ネットワークゲームはまだまだ」だという。しかし，「これから日本では，いいコンテンツを配信していけるだろう」と，力強く言葉を締めていた。

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