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高木新社長が語る新生ナムコ・戦略発表会
2002年4月22日

 

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 ナムコは4月22日,新体制による「戦略発表会」を開催。5月1日付で代表取締役社長に就任する高木九四郎氏(現・副社長兼経営戦略本部長)が計画を明らかにした。

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 戦略発表の前に挨拶に立った現・社長の中村雅哉氏は,「(創業以来)47年間社長を務めてきたが,その長い中で今回の(高木氏との)社長交代は,“最良の決断”だと思っている」と,高木新社長に絶大な信頼をおいていることを明言。

 その高木氏は,“攻めの改革”を本格的に推し進める計画だ。現時点の各事業の問題として,「家庭用販売事業とAM施設運営事業位階は企業価値にほとんど貢献していない」「AM施設運営事業も利益率が低い」ことなどを挙げた。その主力事業でもある家庭用ゲームにおいても「もはやナムコは大手ではなく,中堅メーカーだ」とまで言い切った。その言葉を裏付ける家庭用のシェアの数字も発表され,'88年の22.5%のピークに対し,2001年には3.7%と落ち込んでいる。

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 こうした現実を前に,高木ナムコが推進するのは,「コンテンツ事業の徹底強化」「Web&Mobileへの注力」「パチンコ機器市場への本格参入」といった経営資源投入による拡大成長と,「AM施設運営の収益性改善」「業務用販売の筋肉質化」という収益性改善。

 ゲームソフトの強化という点では,海外市場への積極展開を図るというもの。ワールドワイドで2003年度は32タイトルをリリース予定で,GCやGBAの注力,および海外現地法人の強化を図る計画だ。また,ゲーム制作にプロデューサー制を導入していくことも明らかにされている。さらに低年齢層向け製品の増加,メディアミックスなど,さまざまな試みが行われる。

 AM系では,コンシューマーゲーム機との連動する小型ビデオゲーム,さらにプライズやメダルの比率をアップしていくという。AM店舗も利益率5%未満店舗の撤退・建て直しや人件費の削減など,大掛かりな改革がすすめられる。

 さらに,「連結を重視し業績を得る」という高木氏は,イタリアントマトやミュージックプレイグラウンドといった子会社の展開についても触れた。マイナス部門の売却や海外との連携など,こちらもかなりの新しい動きがあり,新生ナムコの展開を垣間見ることができた。


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