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E3:CG映画の原点・TRONが最新技術でゲーム化
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2002年5月26日 |
'82年に公開され,ヒットはしなかったものの,カルト的な人気を得た映画がある。ディズニー映画「TRON」だ。
シド・ミード,メビウスなどの先鋭的なデザイナーを起用して作られた3Dオブジェクト,コンピュータ世界を舞台にした(今見てみると笑える部分も多いが)ストーリー展開などに惹かれたファンは決して少なくはない。トイストーリーの監督であるPixerのジョン・ラセッターがディズニーを退社してルーカスフィルムのCGI部門(後のピクサー)に入ったのもトロンがきっかけだったというのは凄く有名な話。
そもそも,ディズニーのゲームというものが,TRONのゲーム化(アーケードゲームも存在)から始まったわけであり,それがDisney Interactiveの原点でもあるわけだ。TRONがなければ,トイストーリーもモンスターズインクも,そしてキングダムハーツも存在しなかった?(最後は憶測・笑)
そして,TRON20周年を迎える今年,原点であるビデオゲーム(PC)で復活が決定した! それが「TRON 2.0」だ!
ゲームの設定は映画TRONの20年後。主人公はTRON開発者アランの息子ジェット。アランはデジタイジングテクノロジー(映画でケビン(映画の主人公・ゲームデザイナー)を電脳空間に送り込んだシステム)の再構築をしていた。だが,突如失踪。それと同時に電脳テロリストが電脳空間に送られていた。そのため電脳世界は混乱を起こしてしまう。
父の行方を追うジェットは女性型AI・MA3Aによって電脳空間に送り込まれる。果たして電脳世界に起こった異変とは?
で,ゲームシステムとしてはLIFETECHエンジンを使用したFPS,ということになるのだが,実際には撃ちまくりゲームではない。なぜならば,TRONの世界に銃は存在しない。そう,ディスクで戦うのだ!
TRONのディスクバトルのように,敵のディスクをディスクで弾き返し,その隙をついてディスクを敵に食らわせることで敵を倒すことができるのだ。ゲームが進めばロッドやボール(爆弾状の武器)も使用可能になる。
今回はディスクバトルのみのプレイだったが,ゲームが進めばライトサイクルのシーンもプレイできる。なお,本作のライトサイクルはオリジナルデザイナーであるシドミード氏が再度描き起こしているところも要チェックだ。
筆者はビットが出てくる時点で狂喜乱舞。ライトサイクルが出てくるなら,当然タンクバトルがあったり,泉で体力回復ができたり,ソーラー帆船に乗れたり……とTRON世代のゲーマーを唸らせるデキになることは間違いない!
興味のある電脳戦士は「http://www.tron20.net」にアクセスせよ! ゲームグリッドへの帰還の日はもうすぐだ!
[SOFTBANK GAMES]
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