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アイツが帰ってくる「探偵 神宮寺三郎」復活っ!
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2002年7月25日 |
ワークジャムは7月25日,PS2用推理ADV「探偵 神宮寺三郎 Innocent Black」を10月に発売することを発表会を開催した。発表会は,神宮寺の探偵事務所があるという設定に合わせ,新宿・歌舞伎町の地下にあるクラブで行われた。
ご存知,「探偵 神宮寺三郎」は,データイーストの看板ADV。ファミコン時代から7作が世に送り出され,累計販売本数も160万本を超える人気作となった。しかし,一昨年,データイーストが和議を開始した際,「探偵 神宮寺三郎」の歴史も幕を閉じたと思われていた。
最初に壇上に立ったワークジャムの代表取締役・山口孝氏は,昨年春,データイーストの福田哲夫社長を訪ねたことを明かし,「ワークジャムのADV開発能力を高く買ってもらい,過去作品を含む今後の“神宮寺三郎”を譲ってもらった」と,今回の「神宮寺三郎」復活の経緯を説明した。
次いで,プロデューサーの西山英一氏が挨拶。「今回の復活で,昔の(神宮寺三郎の)開発スタッフが再び集結した」と嬉しそう。システムは従来のコマンド選択式を継承しつつ,画面の3D表現などグラフィックが大幅に向上している。デモ映像が流されたが,ハードボイルドらしいシブい画面や事務所の描画が見事だった。サウンドも生演奏のものが使われる。さらにムービー時にはボイスが入ることも明らかにされ,今回,神宮寺の声は小杉十郎太氏が担当するとのこと。
また,シナリオ担当の神長豊氏は,「メインシナリオだけで文庫本2冊分以上ある」と内容に自信を見せる。
また,「過去,複数のシナリオライターが手がけてきたので,神宮寺のキャラクターに“ゆらぎ”が出ていたのを“落とし込む”のに3カ月以上かかった」と振り返った。その結果「今回の神宮寺は,完全無欠のヒーローではなく,悩み,怯え,葛藤しながら困難に立ち向かう。一番情けなくて,一番カッコイイ神宮寺がお見せできる」とコメントした。
この後,何とジャズライヴとして,BGM4曲が生演奏で聴くことができた。魂のこもった生のサックスはやっぱりサイコー。新宿のうす暗いカウンターで,グラスを傾け,ジャズの生演奏を聴きながら,タバコに火を点ける……。気分はもう神宮寺!
発表会では,オープンキャンペーンの実施も明らかにされ,NY旅行や神宮寺のグラスが抽選で当たるという。また,あのオリジナルコーヒー缶も用意されるようだ。こちらは詳細が分かり次第,紹介するのでお楽しみに!
なお,発表会の最後に行われた質疑応答では,「クロス探偵」の新作の開発が進んでいることが明らかにされ,前述の神長氏がシナリオを執筆しているとのこと。
[SOFTBANK GAMES]
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