MSがNYで「HALO2」「Project Gotham2」発表

2002年8月9日

　マイクロソフトは8月8日（現地時間），米ニューヨークのソーホー地区にあるAce Galleryにおいて，「X02 North America」を開催。Xboxの新タイトル2本の発表と，年末に開始されるネットワークサービス「Xbox Live」の対応ソフトの試遊などが行われた。

　朝から行われた発表会で，MSのXboxゲームコンテンツ担当バイスプレジデントエド・フリーズ氏は，「230億ドルに届こうとするゲーム産業が音楽や映画のそれに匹敵する規模となり，それに比例して，社会的にゲームを問題視する声も出てきた」と切り出した。フリーズ氏は，ゲームが子どもの教育や創造性の開拓に有益であるという見方もあることなどを挙げ，「ゲームはアーティスティックであると同時に，技術的な側面も持つエンタテインメント分野だと信じている」と見解を示している。

　続いて，100万本タイトル「Project Gotham」と200万タイトル「HALO」の続編のムービーが世界初公開となった。

　2003年発売となる「Project Gotham2」の映像には，なんと発表間もないフェラーリの最新車種「エンツォ」が登場してデッドヒートを繰り広げるなど，前作でも好評だった超細密ビジュアルを誇示するとともに，フェラーリとMSの強力な友好関係をアピール。

　またこの「2」では，新たな自動車メーカーの登場や，新コースとしてイギリスのエジンバラ，スコットランド，さらには香港といった「スリリングな走り」を予感させる都市の追加が予定されている。もちろん「Xbox Live」対応だ。

　一方の「HALO2」の映像も圧巻。前作以上にディティールまで描き込まれた宇宙船内にマスターチーフが登場し，エアロックを解除，さらには自ら宇宙空間へと飛び出す……という，前作のファンには鳥肌もののシーンが映し出された。

「人類の破壊の阻止命令」→「実行中」といった謎めいたメッセージ，前作に登場した海兵隊やコヴナントとは「異なる文化を感じさせるデザインの宇宙船」，明らかに交戦状態にある青い惑星（地球か？）などなど，意味深な伏線がはりめぐらされた予告ムービーだった。

　会場にいたバンジースタジオのハミルトン・チュー氏は，「HALOのデモムービーはとても長い時間をかけて制作したもので，前作以上に力を入れていることが分かってもらえたと思う」と語ってくれた。

　なお，リリースによると「HALO2」には「新たな敵」「前作以上にバリエーション豊富な火器」「前作の2倍以上の種類の乗り物を操縦でき，広大な宇宙空間を探索・戦闘できる」「「Xbox Live」に対応」といった新要素が明らかになっている。

[SOFTBANK GAMES]