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新MSファーストパーティのBioWareにインタビュー
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2002年8月9日 |
8月9日（本日），米ニューヨークの「X02 North America」において，米BioWareがXboxのファーストパーティパブリッシャーとなることが発表された。
BioWareといえば，PC用「Baldur's Gate」などで米国・欧州などではかなり有名なゲーム開発企業。その企業がどんなソフトをXboxに開発しようとしているのか？ 日本の市場は意識しているのか？ 現地取材スタッフでは早速BioWareの共同CEO 2名に，直撃インタビューを敢行！ その一部を下記に掲載したぞ！
SOFTBANK GAMES:今回の契約締結の感想は？
レイモンド・A・ミュージカ博士共同CEO（以下レイモンド） 今もルーカス・アーツと共同で「Star Wars:Knights of the Old Republic」をXbox用に開発中だけど，Xboxというハードの性能のよさ，扱いやすは以前から知っていた。PCでの開発経験もあるので，Xboxのパワーは実感しています。だから，このハードで私たちのゲームに関する知的財産や経験をMSタイトル用として活用できるのは，とても嬉しいね。
グレゴリー・P・ザスチャック博士（以下グレッグ） 私たちBioWareは「最高のシステムをもつRPG」をXboxで作りたい，と考えているんです。大きな目標ではあるけど，同時にワクワクしているよ。RPGが大好きだしね。
SOFTBANK GAMES：BioWareさんの名前は，日本のファンにはまだまだ馴染みが少ない思いますが，強みは何ですか？
レイモンド BioWareはまだ日本で知名度が低いかもしれないけど，日本以外の国やPCのゲームでは，かなり健闘しているんだよ（笑）。
（※）RPGゲームの中でも特にうちのウリとなっているのは，キャラクターメイキングの豊富さ。ストーリーにももちろん自信はあります。
※BioWareが開発するPC用「Bulder's Gate」は，全世界で400万本以上の販売実績を持つ。特に同ゲームの拡張パック「Baldur's Gate II:Throne of Bhaal」は，その膨大なストーリー展開とゲームプレイで，好評価を得ているという。
SOFTBANK GAMES：日本でも数多くのRPGが発売・人気となっていますが，意識はされていますか？
グレッグ 日本のゲーム，特ににRPGはとても洗練されているね。細かいところまで丁寧に作られているし，巧妙だと思う。一方，欧米のディベロッパーはテクノロジーに関心が向きがちで，キャラクターや物語への配慮を怠ってしまう場合が多いと思うよ。
僕らのゲームが日本で受け入れられるためには，そういった点を考慮してゲームにしなければならないと考えているところだ。
レイモンド 僕も同意見で，本当は操作感，ユーザーインタフェースが大切なんだよ。日本では宮本さんなど，「操作システムにおけるミニマリスト」が多く，操作やシステムがシンプルになっているので，プレイヤーは物語に集中しやすいんだね。
僕たちがいま手掛ける作品は，欧米と日本，それぞれのエッセンスを統合しようとしている。きっと凄い作品が出来上がると思うよ。
SOFTBANK GAMES：相当日本のゲームを研究されているようですが，個人的に好きな日本のゲームや，クリエイターはいらっしゃいますか？
レイモンド たくさんありすぎてどれをあげてよいのか，迷うけれど……（笑），セガのゲームは好き。中さん，鈴木さん。もちろん，任天堂の宮本さんも。「FF」のようなスクウェアのゲームも好きだよ。
グレッグ Xboxのライバル陣営だけど（笑），SCE「レジェンドオブドラグーン」などが好きだね。あと，ちょっと変わっているゲームだと思うけど，「シェンムー」。なんというか……天才的なセンスを感じるんだ。おもちゃを集めたり，ゲームセンターに行ったり，なんでもできるでしょう？そこにシミュレーション的な面白さを見いだしたりもした。
SOFTBANK GAMES:ではそうしたお好きな日本のゲームのもつ味と，バイオウェアさんのテクノロジーがBioWareのXbox用次回作で融合するのですね？
グレッグ そのつもりです。欧米と日本，それぞれのエッセンスを統合して，「FF」にも負けない作品を作りたいと思います。
なお，このインタビューの詳細は，ドリマガ23日発売号にも掲載予定。もっと貴重な話が読みたいという人はぜひチェックしてね！
[SOFTBANK GAMES]
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