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データム新作は斬新なシステム採用した骨太ADV
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2002年11月27日 |
データム・ポリスターは11月27日,PS2用タイムリープADV「Guardian Angel」(ガーディアンエンジェル)を2003年2月下旬にリリースすることを発表した。開発はブリッジ。
都内某所で行われた発表会には,開発スタッフ,キャストらが多数出席し,斬新なシステムなどを説明。久々にプレイしがいがあるADVであることを印象付けた。
「Guardian Angel」は,19世紀末ごろのロンドンをモチーフにした架空の街・バルミアが舞台。プレイヤーである主人公は,謎の組織に拉致され,生きながら霊体にされてしまう。主人公の失踪(拉致)に伴い,娘であるメインヒロイン・エステルも事件に巻き込まれることに,プレイヤーはエステルの守護天使(ガーディアンエンジェル)となり,事件の全貌を暴くのだ。
6人のキャラクターをそれぞれメインとした6本のストーリーで構成され,それぞれが並行してお互いに密接に絡み合う。事件解決のためには,ほかのストーリー(時間・時空)へ行ったりする必要があり,ここで独自システムが活用される。
異なるストーリーの過去に戻って事件解決の伏線となる「インスパイア・ビュレット」(弾丸のように表示される)を獲得し,再び違うストーリーでキャラクターにこのビュレットを撃つと,「そういえばあの時……」など,新たなストーリー分岐や展開が行われるシステムだ。ほかにも,守護天使としてそれぞれのキャラクターと深く関わることで心が読めたりするようになり,事件解決のきっかけになるなどのシステムも用意される。
予告編映像が流された後,まず壇上に立ったのは,製作総指揮を担当するブリッジ取締役の池内浩康氏。
池内氏は,「ゲーム性とストーリーを融合したものを作りたかった」とし,「小説や映画のようにお話の“伏線”をうまくゲーム化できないか」と考えたのが,今回,過去に戻ったり,「インスパイア・ビュレット」など独自システムになったと説明する。また,「何度も繰り返しプレイする部分もあるので,単調にならないように人間関係を複雑にした」(池内氏)というだけあって,可愛いキャラクターたちと相反して,かなり骨のあるADVとなりそう。
豪華キャストも発表された。野田順子さん,徳永愛さん,佐藤朱さん,金月真美さん,緑川光さん,長崎みなみさん,高塚正也さんが出席。川上とも子さんもビデオでコメントを寄せていた。
出演者はみな,「時間移動など斬新なシステムが今から楽しみ」と口をそろえる。「台本も一気に読み切ってしまうほどハラハラドキドキだった」というコメントからもストーリー面にも期待したい。ほかに出演は満仲由紀子さん,私市淳さんら。
テーマソング作曲者である志倉千代丸氏(サイトロン・デジタルコンテンツ)が,「作詞はサビがキャッチーでないと,データムからOKがもらえない」と笑いをとれば,キャラクターデザインのUCHIE BLOODMORE氏も「今回のデザインのために5カ月間篭り,その間12回くらいしか外に行けなかった」という秘話を聴かせてくれた。
「ゲーム性とストーリーの融合」したADV。今からリリースが楽しみだ。詳細は「Guardian Angel」公式サイトを参照のこと。
[SOFTBANK GAMES]
(C)DATAM POLYSTAR/VRIDGE
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