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スクウェア・エニックスの経常利益率は30%以上
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2002年11月29日 |
エニックスとスクウェアは11月29日,都内のホテルで平成15年3月期の中間決算を発表した。両社の発表の後,先日の合併(2003年4月1付け)についての詳細を明らかにした。
最初に壇上に立ったのは,新会社「株式会社スクウェア・エニックス」(仮称)の代表取締役会長に就く予定の福嶋康博氏(エニックス)。
福嶋氏は,合併後の効果などを大まかな数字で予想し,「(合併により)流通面で20億円ほどプラスとなると見込んでいる。スクウェア関連のものをエニックスの出版が担当したり,エニックスが先行して進めているモバイル面をスクウェアも行うことにより,それぞれプラスになる」と説明。
さらに,「選りすぐったタイトルだけをリリースすることで開発費を10億円抑えられる」とし,以前の話の通り,お互いに得意な海外戦略を活かすなどの戦略で40億円アップが目指せるという。これから合併に必要な費用10億〜15億を差し引くと(合併初年は)25億円プラスを実現できるとした。
続いて,壇上には代表取締役社長 和田洋一氏 (現スクウェア代表取締役社長)が。先日の発表会同様,「世界最高品質のデジタルコンテンツメーカーを目指す」ことが合併会社誕生の趣旨であり,(両社が)「最良の状態での対等合併」であることを繰り返した。
和田氏は,ゲーム業界の競合他社との比較図を示し,経常利益率と経常利益率がともに高いメーカーを新会社は実現できるとする。「経常利益率が30%を超えなければならない」と強調する。
これは,次世代のプラットフォームやインフラに対応すべく,「強靭な企業体質の確立」と(デジタルコンテンツのトップメーカーとしての)「プレゼンスの確立」を目指すため。これには相当圧倒的なシェア・力が必要となる,そのための「エニックスとスクウェア」なのだ。
そして和田氏は,具体的な業績予想を明らかにした。これらのデータは追って掲載。
[SOFTBANK GAMES]
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