PS2でPS2!?「SEGA AGES」と「頭文字D」詳報！

2002年12月3日

　セガの「2003年春商戦戦略発表会」では，同社がディースリー・パブリッシャー（D3P）と協同設立した合弁会社“スリーディーエイジス”の新作発表も行われた。

　まず，D3Pの伊藤裕二社長が新会社概要を説明。「セガの名作群をD3Pの低価格タイトル開発力でどんどんリリースする」という。ロゴも発表され，社名の“3D”の部分がコンセントに似ていることに触れ，「しばらくゲームをプレイしていないユーザーにも，今回の作品群で，久々にゲーム機のコンセントを入れて欲しいですね」とコメントした。

　同社が発表したのは，各2,500円でセガの名作群がPS2で楽しめる「SEGA AGES」シリーズ。2003年夏からのリリースとなる。基本的にベタ移植ではなく，時代の変化に応じた適度なパワーアップが施されているという。グラフィックの強化，キャラクターイラストの描き起こし，完全3Dポリゴン化などなど。

　注目のラインアップは以下の通り。

　その後，開発中の初代「ファンタシースター」の画面が表示されたが，当時としては画期的だった擬似3Dダンジョンもポリゴン化され，主人公・アリサも“今風に”可愛くなっていた。戦闘シーンもフィールドもかなり手が加えられている。「スペースハリアー」では地形を自動生成する技術なども導入されるという。同社では「オリジナルゲームの要素を活かしつつ，表現力を向上させる」と話す。

　いずれにしろ，これだけの名作群がPS2で楽しめるのは嬉しい限り。“プレイステーション2”が出るまで（「今も」の人もいるかも），セガファンにとって「PS2」といえば“ファンタシースター2”のことだったことを考えれば，開発予定のラインアップに同タイトルの名前があることは興味深い？

　さて，同タイトル群の前に発表された「頭文字D Special Stage」だが，こちらは開発度30％ながら映像も流された。AC版同様，美しい秋名の山を“藤原豆腐店”の文字が付いたハチロクが失踪していった。

　セガロッソの谷口氏は，「原作のアツさを表現できているゲームは少ない。AC版同様，このタイトルはアツさを伝えられる！」と自信をみせる。

　PS2版「〜Special Stage」のメインとなるのは“ストーリーモード”。プレイヤーが主人公・藤原拓海となり，「コップの水をこぼさずに」などの用意された条件をハチロクでクリアしていく。実在の全11コースを駆け抜けろ！

　各キャラクターはアニメ版の豪華声優陣を起用，サウンドもアニメで好評だった人気アーティスト・moveによるユーロビートで，アツい走りをさらにアツくする！　発売は2003年3月27日。価格は6,800円（パッケージは原作者・しげの秀一氏の描き下ろしだっ）。

　ほかにも小野伸二選手のTV-CMもお披露目された「J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう！3」や，一部ムービー（風組のアップが泣けた！）も流された「サクラ大戦 〜熱き血潮に〜」，「ニュールーマニア ポロリ青春」「プロ野球チームをつくろう！2」（いずれもPS2），Xbox用「レンタヒーロー」など，今後の新作が次々紹介された。

　最後に「鉄腕アトム」を題材にしたゲームが開発中であることが報告され，セガ怒涛の新作発表会は盛況の中終了した。

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