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GBAでアニメが見られる機器がこの秋登場!
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2003年2月4日 |
am3は2月4日(本日),ゲームボーイアドバンス上でアニメや音楽,デジタル漫画などが見られる機器を,今秋に発売することを明らかにした。テスト販売は5月を予定。
本日開催された発表会では,am3代表取締役の吉田望氏,東芝セミコンダクターメモリ事業部事業部長の室町正志氏,IMAGICA取締役の山下顕一氏が列席。「7番目の新しいテレビを目指す」(吉田氏)と意気込む新事業の概要を説明した。
この機器は,スマートメディアに記録した動画コンテンツなどを専用アダプタを用いることによって,GBA上で再生を可能にするもの。動画の圧縮技術にはARM7(GBAの搭載CPU)で動く特殊コーデックが使用されており,32Mバイトのスマートメディアに約24分の映像,音声なら5時間ほどのコンテンツを収録することができる。
注目のコンテンツは,任天堂やバンダイ,セガなどと協力し,ポケモンなどのアニメをはじめとした映像ニュース,映画の予告編,プロモビデオなどを配信していく予定だ。
具体的なタイトルに関してはまだ明らかにされていないが,「各社のキラーコンテンツを持ってこれるように交渉している」(吉田氏)。jpegフォーマットにも対応しているため,写真集やデジタル漫画なども提供していきたい考えだ。なお配信のルートは,コンテンツ入りスマートメディアの販売ほか,キオスク端末,インターネットでの配信などが考えられている。
気になるセキュリティに関しては,DES共通鍵やスマートメディアのIDなどを利用し,「現在できる万全のセキュリティを確保」(吉田氏)する。そのため,ユーザーが編集した映像をこの機器で再生する,といったことは現在考えられていない。
発表会では,アニメのオープニングやターミネーター3の予告編などがGBA SP上で流されたが,その映像クオリティはなかなかのもの。早い展開の場面で多少コマ落ちはするものの,携帯できる映像コンテンツとしては申し分ない質となっているようだ。
また音質に関しても「MP3並み」(吉田氏)を実現。「朗読などのコンテンツなら5時間程度を収録できる」(吉田氏)と話している。
注目の価格は,アダプタが2,800円,ブランクのスマートメディア(32Mバイト)が2,000円,コンテンツが200円〜(すべて予価)。またコンテンツ入りCD-ROMも6,000円〜で用意し,初期導入用に「4,000円台でのスマートメディアとアダプタ,コンテンツのセット販売も考えている」(吉田氏)。
今後のスケジュールは,まず4月に開発者会議,7月には流通向けのカンファレンスを開催。同じく5月下旬からテスト販売を開始し,9月には詳細なビジネスプランを発表,10月ぐらいから国内での本格販売を開始する予定。
また海外に関しては,まず5月のE3会場にて米国市場に向けて発表。2003年下期に米国で販売するほか,2004年上期には欧州でも発売する計画だ。
[SOFTBANK GAMES]
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