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「定着化に向け一層の努力を」CERO現状を報告
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2003年2月21日 |
コンピュータエンターテインメント協会(CESA)とコンピュータエンターテインメントトレーディング機構(CERO)は2月21日(本日),「CERO活動状況報告説明会」を説明会を開催した。
CEROは,ゲームソフトの暴力表現などを,表現の度合いや内容により「年齢別レーティング区分」に分類,各ゲームソフトを該当区分に区分けすることを目的に,2002年6月にCESA独立機構として設立された組織。
説明会では,CEROマネージャーの浅沼氏,CESA倫理委員会委員長の渡邊氏,CESA事務局町谷氏などにより,CEROの現状などが報告された。
浅沼氏によれば現在,約30社,マーケットシェアで8割(CERO見通し)ほどがCEROに入会済み。審査を受けたタイトルも今月発売のものを含めると150タイトル近くにのぼるという。
審査は,一般の応募者などから選ばれ,専門のトレーニングを受けた審査員3人で行われる。この際,暴力表現,性表現,反社会的行為表現,言語・思想関連表現それぞれについて審査が行われ,全年齢,12歳以上,15歳以上,18歳以上へとレーティングが行われる仕組みだ。
CEROの設立が期中だったことや,審査料金の割高感なども影響し,審査タイトル数は「様子見」のメーカーが多かったというのが実情。特にこの傾向は全年齢を対象に開発されているソフトに多く見られているという。
また,各ハードメーカーの審査と二重チェックになることも指摘されているが,このことに関しては「一本化する方向で話し合いがもたれている」(CESA渡邊氏)とのこと。社会全体へCEROの意義を浸透させるため,今年度は「レーティングの定着化を最大の目標年,広報活動を推し進めていく」(渡邊氏)方針だ。
このほかにもPCゲームへの審査範囲拡大や,一般から募集されている審査員の増員なども予定されている。
[SOFTBANK GAMES]
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