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タカラがアトラス株30%を取得! 両社で新事業も
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2003年3月27日 |
タカラとアトラスは3月27日,都内のホテルにおいて,資本業務提携を発表した。発表会にはアトラスの株主でもある角川書店も出席している。
発表によれば,タカラは4月中旬までをめどに,アトラスの発行済み株式のうち30.2%を取得し筆頭株主になるという。同時に両社間で役員も異動となる。
今後,タカラのCS事業,タカラアミューズメントとアトラスとの事業統合を視野に入れたオリジナルコンテンツを活かした新事業展開を進めていく計画だ。また,角川書店が現在画策している映像事業についても,両社との協力が検討されているという。提携が具体的な形になるのは,6カ月後以降だとし,TV番組の共同スポンサードやゲーム開発なども行われる見込みだ。
今回の提携についてタカラの代表取締役社長・佐藤慶太氏は,「抜本的な事業改革が必要と考えていた」とし,タカラとの提携は「CS事業やAM施設運営など,両社で相乗効果が期待できるのでスムーズに話が進んだ」とコメント。「今後もスピーディーに新事業も運用したい」と話す。
一方,アトラスの取締役会長・原野直也氏も「個人の株中心に30%を譲渡することとなったが,株をやり取りするだけではシナジーとはいえない。お互いの土壌に影響できるように協力を強化したい」とし,「社員さえもがワクワクするような事業展開をしていく」とした。
6月25日には現在タカラ副社長の奥出信行氏がアトラス代表取締役社長に,また現在アトラス代表取締役社長の岩田松雄氏がタカラの取締役に,それぞれ就任する予定だ。加えて,佐藤氏も非常勤のアトラス取締役に,原野氏も代表取締役会長となる計画。
発表会に同席した角川書店の代表取締役会長兼CEO・角川歴彦氏も「この両社はお互いを補完できる関係だと思う。協力は当然ともいえる」とし,提携・新事業展開の成功に期待を寄せていた。
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