グランツーリスモにVWレーサートレーニング版！

2003年3月31日

　ポリフォニー・デジタルは3月31日，同社内においてフォルクスワーゲン グループ ジャパンとともに「グランツーリスモ」の展開について明らかにした。

　今回発表された「グランツーリスモ ルポカップ トレーニングバージョン」は，5月から開催予定のナンバー付きVWルポによるワンメイクレース“ルポ GTIカップ2003”を素材にしたもの。ゲームというよりも，このワンメイクレースに参加するドライバーを対象とした，PS2用ドライビングスキルトレーニングソフトとして位置付けられている。残念ながら一般販売はされないので念のため。

　今回のフォルクスワーゲンとのコラボレーションタイトルについて，ポリフォニー・デジタルの山内一典プレジデントは，今までの“グランツーリスモ”は，サーキットでのタイムやチューンによる変化などを，実際にシミュレートできるものではなかったとし，「今回は“GT4”（年内発売予定）の技術も応用した完成度の高い精密度に仕上がった」と説明。これにより走行ライン取りの反復練習（それに伴うタイムの変化）などを実現したという。

「グランツーリスモ ルポカップ トレーニングバージョン」は，実際のレース第1戦の筑波サーキットを収録し，単独のタイムアタック走行が可能（もちろん登場車はVWルポのGTIカップカーのみ）。実際に山内氏がプレイして見せたが，実際走行する筑波サーキットと同じ光景が映し出されていた。

　また，リプレイ機能も持つが，ゲームのものとは異なり，レース時のライン取りの参照となるような角度からのリプレイ映像が流されるようだ。ほかにもセクションごとのリプレイや速度・エンジン回転数のグラフなども表示されるようだ。かなりレーサーには参考になるのではないだろうか？

　実際，フォルクスワーゲンでは，今回のコラボレーションが実現したのは，「あまりサーキットを走行したことがないという山内氏が，グランツーリスモで開発・プレイしていたためライン取りなどが上手かった」ことから始まったとしている。同社では，「グランツーリスモ ルポカップ トレーニングバージョン」により，サーキット練習のコスト低減やビギナー層のレースの取り込みなどを期待している。

[SOFTBANK GAMES]