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カプコン,主要タイトルの計画割れで大幅な赤字に
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2003年4月18日 |
カプコンは4月18日,2003年度通期業績を,195億の純損失に下方修正した(従来予想は127億円の赤字)。主要タイトルで販売計画を大きく下回ったほか,現在開発中のタイトルを一部中止したことに伴う特別損失を計上したことが影響した。
カプコンが今期発売したのは,「クロックタワー3」「ブレス オブ ファイア V ドラゴン クォーター」など。いずれも大幅に販売計画を下回り,打開を図るために計画外の「カオスレギオン」「P.N.03」を投入するも,全体の落ち込みを埋めるまでには至らなかった。通期業績は売上げ高619億円(従来予想は705億円),経常利益67億円(同 100億5,000万円),当期純損失195億円(同 △127億円)となる見通し。
同社では,今回の赤字拡大を重く受け止め,開発体制を大きく見直す方針。現在開発中のタイトルでもユーザーに受け入れられないと判断した一部のソフトの開発を中止,開発中止損を特別損失として計上する。
今後は開発部門を再構築し,市場ニーズに適合したソフトの投入,顧客満足度の向上を目指していく。また,減損会計の導入にも前向きに対応し,収益力・キャッシュフローの拡大に務めていく方針だ。なお期末配当は,その他資本剰余金を取り崩し,1株あたり10円の配当を予定している。
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