中国・盛大がボーステックの銀河英雄伝説を展開

2003年5月27日

　中国のオンラインゲームパブリッシャー・盛大ネットワークは本日（5月27日），日本のボーステックに資本参加し，MMO「銀河英雄伝説VII」の中国独占ライセンス許諾を獲得したことを明らかにした。中国企業による日本ゲーム企業への資本参加は今回が初めて。

　本日都内で開催された記者発表会では，ボーステック代表取締役の八巻 龍一氏，盛大ネットワーク日本事務所代表の黄 哲氏が壇上にあがり，今回の資本参加と提携の経緯について詳細を明らかにした。

　黄 哲氏によると，盛大ネットワークは，中国のオンラインゲーム市場で6割のシェアを持つオンラインゲームパブリッシャーで，ポトリスなど数種類のゲームを提供している。上海，成都，北京など30の主要都市に4000台あまりのサーバを保有し，最大同時接続者数で70万人（登録アカウント数8000万）の実績を持つという。

　その黄 哲氏がボーステックに話を持ちかけたのが，昨年の11月ごろ。「ボーステックの銀河英雄伝説，マクロスは中国でもかなりの人気がある。中国では海賊版が出てしまっているが，オンラインゲームなら商売ができると思った」（黄哲氏）。

　また八巻氏は，「盛大ネットワークは，ユーザーサポートなどがかなりしっかりしている」と盛大ネットワークを評価。今回の事業提携の決め手となったことを明かした。

　なお今回の事業提携の核となっているMMO「銀河英雄伝説 VII」は，2004年春リリース予定のオンラインゲーム。プレイヤーは，「銀河英雄伝説」の世界の1人となり，ほかのユーザーと協力して所属陣営を勝利に導く。日本，韓国，中国で2004年春にサービス・インされる予定だ。

　黄哲氏は最後に，「日本の企業のゲーム制作力はとても優れている。今回の提携をきっかけに，より多くの日本製オンラインゲームを中国で展開し，日中のゲーム業界交流に貢献していきたい」とコメントした。

[SOFTBANK GAMES]

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