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50代からでもゲームを遊べる!TVゲーム講座開講
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2003年6月11日 |
サードエイジスタイルは,大人のためのテレビゲーム講座「諸兄,ゲームやろうぜ!」を開催した。
「諸兄,ゲームやろうぜ!」は,50代〜60代を対象にしたネット・リアル連動型メディア「サードエイジスタイル」登録会員を対象として実施された,大人による大人のためのゲーム講座。今までテレビゲームに縁がなかった,または触れる機会がなかった人でも参加することができるのが特徴だ。
講師は,ゲームアナリストの平林久和氏。本日の第2回「諸兄,ゲームやろうぜ!」では,SCEJの「みんなのGOLF 3」を題材に講義が行われた。
ゲームをすぐに遊んでみるのではなく,実際のゴルフの話や動作を織り交ぜることから始まった同講座。ゲーム画面の説明も,「ゲームで気を付けなければならないのは下のバーです。これはスイングの強さを示します。遊び方はボタンを押し,右まで来たらもう一回ボタンを押して……」と,ゲーマーには当たりまえの言葉を置き換え,または一つ一つの語句を解説しながらの説明が続く。
聴講にきた人たちも,その説明に真剣に聴き入り,積極的に“ゲームで遊ぼう”という雰囲気。分からない場面では周囲のスタッフに積極的に質問し,次々にコツを掴んでいたようだ。
また平林氏は,ゲームをただ遊ぶだけでなく,ゲームの特徴についてもわかりやすく解説。「『みんなのGOLF 3』では,球筋に線が出る反面,ホールを移動する時間がないなど,『誇張と割愛の決定』の結果,制作された作品です。これは芭蕉の句もムンクの絵も一緒。ゲームも文学や絵画,映画などと同じ“知的創作物”の一つ,ということを覚えておいてください」と話していた。
たった1時間半の講義だったが,「ゲームは初めてでしたが,面白いと感じました」「病院の講演で“新しいモノを始めてみましょう”と言われ,来てみました。この機会に,なにがしかを遊んでみたいと思います」という声が続々参加者が出ていたのが印象的。講義終了後も,ギリギリまで「みんなのGOLF 3」を遊ぶ姿も見られていたぞ。
当日,会場の様子を見に来ていたSCEIの佐伯氏は,「ほかの業界でも見られるように,“団塊の世代”は黄金のマーケット。ただゲーム業界だけがこのマーケットに入ってこなかった。『ゲームは嫌いじゃないけど,やる機会がなかった』という100万近い団塊の世代に,僕たちが感じた“ゲームにハマル”楽しさを伝えて,ゲームの市場を広げていきたい」と話す。
また平林氏も「このお話をいただいた時,とても“嬉しい”と感じた。ゲーム業界は今まで,同じマーケットに対して繰り返し作品を出し続けている状態。今回のことがきっかけとなり,少しでもゲームメーカーが“普通のゲーム”を新しいマーケットに出していくことを考えないといけないのではないか」と,SBGのインタビューに対し答えてくれた。
平林氏は,9月に明治大学で行われる「CEDEC 2003」にて,この「諸兄,ゲームやろうぜ!」を題材としたカンファレンスを開講する予定。また講座後のインタビューも後日掲載する予定なので,ぜひお楽しみに。
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