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「ハード進化したら2D格闘を」カプコン船水氏らトーク
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2003年6月14日 |
現在,秋葉原・アソビットシティにおいて開催中の,ストリートファイター15周年記念イベント「“Fighting 〜闘士達の肖像”展」(主催:アソビットシティ・Gofa)は,貴重な「ストリートファイター」の原画などが見られるとあって大盛況。特製肉まんなども販売され,こちらも人気となっている。6月15日まで。
同イベントにおいて,本日(6月14日)開発陣によるトークショーが行われている。
カプコン常務執行役員 第一開発部部長の船水紀孝氏、デザイナー・安田朗氏(あきまん)、そしてご存知・浦沢賀奈さん(チュンリー)。
トークショーは司会の質問に船水氏・安田氏が答えていく形で進行。「好きなキャラ」の質問に,船水氏は「プレイヤーに強すぎる・弱すぎると色々突っ込まれて強さのバランスが難しかった」というザンギエフを,安田氏は「自分ですべてドットを打ち込んで仕上げた」チュンリーを,それぞれ挙げていた。
色々15年を振り返っていく中で「アニメ版“ストII”を見て,ZEROを作る気になった」(船水氏),「ゲームは絵を見せるよりも,リズム良くプレイできて,気持ちよさを伝えなければいけない」(安田氏)というコメントが印象に残った。「隠しキャラが入れたいと言ったら,(リュウと顔だけ変えると済むので)“これなら安くできますよ”と企画書が来た」という“豪鬼”や,初めはバグから始まったという技“アッパー昇竜”の誕生秘話も聴けた。
また,「今後格闘ゲームを作るとしたら?」なる質問には,船水氏が「2D格闘を作りたいとは思っているが,現在のハードのスペックがもっと進化しないと,思うようなゲームはできない」と話していたぞ。未来に期待だ! 一方の安田氏は「ゲームとしては伝わり難いだろうが,寝技などを導入したのもやってみたい。立ち技系とどっちが強い?とかね」とコメントしていたぞ。
司会と一緒に質問する側にまわっていた浦沢さんは,「入社したらコスチュームが用意されていた(ちょっと大げさ)」とカプコン入社の思い出を話してくれた。イベントでユーザーとお話するのが楽しかったという。現在はカプコンのインターネット系のお仕事をされているとか。
最後に安田氏は「ここまで“ストリートファイター”がこれたのはユーザーのおかげ」とし,船水氏は「小学校のときそのプレイヤーだった人たちと,現在一緒にしているのが不思議」と15年を統括する。今後も20年,30年と「ストリートファイター」は続いていくはずだ。期待したい。
[SOFTBANK GAMES]
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