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BBコンテンツでもソフトバンクグループはNo.1目指す
2003年7月3日

 

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既報の通り,ソフトバンクBBらは7月3日,オンラインゲームポータルサイト「BB Games」の概要について明らかにした。
「BB Games」は,ビー・ビー・サーブ(ソフトバンクグループ)が運営し,ゲームメーカー110社と提携し,今年度内に200タイトルのオンラインゲームが楽しめるサイトとなる。孫兄弟は「BB Gamesは,オンラインゲームの課金・インフラプラットフォーム」と説明。従来,各ゲームベンダーらの投資が必要となる各種サービスや課金システムを,BB Gamesが担当するという――。
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 最初に壇上に立ったソフトバンクBBの孫正義代表取締役社長は,「日本は世界一のゲーム国だと言われてきたが,それはコンシューマーゲーム機で非ネットワークタイトルでのこと」とし,今後のゲームは市場はワールドワイドでのネットワークタイトルが中心となっていくと予測する。

 また,オンラインゲームタイトルは,プレイ課金により,長いタイミングで収入を得られることがメリットだと繰り返す。同社グループの展開する人気オンラインタイトル(MMORPG)「ラグナロクオンライン」は,26万5000人の有料会員がおり,その会員が毎月1,500円を払っていることを例に挙げた。実際に同タイトルでは,サーバを350台も用意しているにも関わらず,経常利益で7000万円以上を記録していることも仄めかしている。

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 さらに孫氏は,「韓国ではブロードバンドを学生にも普及させるためにゲームを前面に押し出した。やはり,ブロードバンドらしい楽しみ方はオンラインゲームにある」とコメント。今回のプロジェクトで,「(物理層を含む)インフラからコンテンツまで,ブロードバンドのあらゆる部分でソフトバンクグループがナンバーワンとなる」と気合いも十分だ。

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 次いで「BB Games」を開発・運営するビー・ビー・サーブの孫泰蔵社長が詳細を説明。「現在の日本のネットワークゲーム市場は,韓国の2〜3年前の状況。われわれは2005〜2006年多数の(オンライン)ゲームが出てきて盛り上がるだろうと予測している」とし,「日本市場を狙うなら,黎明期の今こそ参入するべきと判断した」と話す。

 既報の通り,1つのIDで複数タイトルへのログインや課金決済を一元的に行えるというシングルサインオン機能などを説明したほか,ベータテストポータルと組んで会員に開発中のゲームをテスターにプレイしてもらう制度も検討中であることも,孫泰蔵氏は明らかに。この制度では(一般ユーザーの)テスターにレベルを設定し,その最上級者は報酬も予定しているという。

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 これも既報だが,同グループの「Yahoo!BB」会員には,ゲームの無料体験期間が長い,ベータテストの優先権などのメリットがあるという。

 気になる「BB Games」の収入元に関しては,各ゲームメーカーにインフラと協力(PRなども含む)を提供することで,各タイトルの売り上げに応じて料金を徴収する方法を採用(発表会ではiモード型という表現もされた)。ソフトバンクグループのブロードバンドへの新展開は,さまざまな試みや準備が整いつつあることを痛感させた。

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 まだ,日本では主役にはほど遠いオンラインゲームだが,孫正義氏は「今回のBB Games発表や韓国の人気ぶりが,日本国内のゲームメーカーを刺激すれれれば,さらに日本でのオンラインゲームの普及は進むはずだ」と期待を寄せる。その第一歩は7月25日の「BB Games」オープンと,同日に行われるオンラインゲームイベント「Online Game Fantasista」となる。果たして――?


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