加藤和彦,日高のり子らIIIメンバーも! 天外魔境祭

2003年7月7日

　ハドソン／レッド・エンタテインメントは7月7日（本日），台場の温泉施設において「天外魔境覚醒祭」を開催した。豪華ゲストとともに「III」の最新映像などが楽しめたぞ！

　会場となった“大江戸温泉物語”は，露天風呂はもちろん，食事どころや休憩所，厠（トイレ）にいたるまで江戸時代の風情を再現したこだわりの施設で，「天外」にピッタリ！　イベントが行われたスペースも，広〜い畳敷きの大広間で，抽選で参加できたラッキーな300名のユーザーも，気分は江戸時代（ちなみに屋外には「ハドソン一座」ののぼりも）。

　最初に壇上に立ったハドソンの工藤社長は，「（天外魔境）“II”をリリースした11年前，ハドソンはトップメーカーだったが，今は苦戦している。その理由は（天外魔境）“3”を出すといいながら，約束が守れなかったからかもしれない」とコメント。「今度は間違いなく出します」と宣言し，集まった熱狂的な天外ファンに大きな拍手をもらっていた。

　続いて，企画・監修の広井王子氏が観客席の後ろから登場。畳に座布団で見学しているファンは，目の前を通りすぎる広井氏に大喜びだ。広井氏は，「ジパング，神話の世界にようやく帰って来ました」と，自身も「天外」復活が嬉しくて仕方ないご様子。

　既報の通り，リメイクとなる「天外魔境II MANJI MARU」が，GCで9月25日，PS2で10月2日にそれぞれ発売され，待望の新作「天外魔境III NAMIDA」が開発中のことも明らかにされている。

　広井氏は，「IIはほとんど移植が完了してデバッグなど最終調整段階。IIIは3分の2くらいプロットができている」と開発状況を説明。「III」は2004年に今までにない機能も搭載してリリースしたい，と話した。

　その後，秋発売のリメイク版「天外魔境II MANJI MARU」のデモ映像がスクリーンで流された。卍丸らが活躍するアニメーションパートやRPGパートで，PCエンジン版より格段に向上したグラフィックがスクリーンに映し出されると，300名のファンからどよめきと割れんばかりの拍手が！　さらにポリゴンを多用した「III」の映像の初お披露目にも，会場が揺れるほどの驚愕の声が挙がっていたのだ（上下の画面写真はいずれも「III」のデモムービーの画面）。

　続いて，「III」開発スタッフの一部も明らかにされ，何と音楽監督は，「帰ってきたヨッパライ」などで知られる加藤和彦氏が担当することが明らかに。その加藤氏がゲストとして登場！

　広井氏は加藤氏起用の理由について「（加藤氏の）大ファンだったから」とのこと。「生き方，ファッションまで加藤さんは憧れだった」という広井氏と，「あっという間に意気投合した」という加藤氏さん，ゲームの音楽は初めてだというが，この機会にゲーマーになってしまうかも，とのこと。主題歌については，世界的に知られる歌手が歌うということだけ明らかにされた。「絶対驚くような人」だというから，続報を待ちたい。

　続いてキャストの一部も明らかに。主役のナミダ役は櫻井孝宏氏に決定！　ビデオレターで「（今までの）天外のファンでした。まさか“III”の主役ができるとは……」と，櫻井氏も嬉しそう。歌舞伎俳優・市川春猿氏の出演も決定（すごい）。

　またヒロイン・壱与役には，日高のり子さんが！　その日高さんも特別ゲストとして壇上に。日高さんについて広井氏は「ヒロインらしい声で，おしばいがしっかりした役者さん」と，ヒロイン起用を説明。日高さんも「シリアスなストーリーもあり，演じるのにやりがいがある」と気合い十分だ。

　また，「天外」のゲーム情報などを伝えるラジオ番組のパーソナリティーを務める柊瑠美さんも応援に駆けつけ，ネコの役などをもらってたようです。さらに，「天外II」を予約すると「III」の画像が納められたDVDがもらえるというキャンペーンも正式に発表され，松金洋子さんが同キャンペーンを実施する“天外魔境応援店舗”の代表として，広井氏に花束を贈る一面も。

　最新映像と豪華ゲストで盛り上がった復活祭。最後にマイクをとった広井氏は，PC-FXでの発売中止を詫びるとともに，「ストーリーも，システムも，今でも通用すると自負している。“天外”を初めてプレイする人にも楽しんで欲しい」と締めた。

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