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SEGA-AM2新社長就任パーティー「片岡祭」!?
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2003年7月18日 |
SEGA-AM2は7月18日,東京ジョイポリスにおいて,先日同社の新社長に就任した片岡洋氏の社長就任パーティーを開催した。
実はこのパーティー,関連会社施設とはいえ,東京ジョイポリスの特別ステージを借り切るほどの大掛かりなものだったにも関わらず,片岡社長には一切知らされていなかったという。パーティーの幹事らスタッフたちは,片岡氏には“雑誌の取材”と騙し,ウソのアポ電話もかけるというこりよう。わざわざ「片岡祭」のロゴを作成。ステッカーを作り,専用のウチワを配るなど,かなり本格的なのがおかしい。
全く何も知らずに,ジョイポリスの自動ドアを明けた片岡氏の前には,苦楽をともにしてきたSEGA-AM2の面々やセガ本社方たち,さらには報道陣などによる花道と盛大な拍手,そして「社長コール」が! このときの片岡氏の驚いた顔ったらなかった。ドッキリ大成功! その異様な盛り上がりに一般客が,「何ていうタレント?」と首をかしげていたぞ(実話・笑)。
100人ほどが見上げる中,特別ステージに立った片岡氏は,「びっくりした」を連発しながらも,とっても嬉しそう。背後の巨大スクリーンには,「デザートタンク」「ファイティングバイパーズ」「アウトトリガー」といった片岡氏縁のタイトル群のムービーが流れる。
その後,大崎氏と片桐氏を交えたトークに。「片岡さんがいなければ,今の僕はなかった」(大崎氏),「自由に(ゲーム開発などを)できる環境を作ってくれ,しかも締めるところは締めてくれる」(片桐氏)と,部下からの信頼も厚いことを再確認することができた。
この後,各タイトルについての思い出を語ってくれたのだが,「それゆけココロジーのときは4人で開発した」「デザートタンクは英語が話せないのに,米国で半年仕事した」といった秘話も聴けた。「『ソニックファイターズ』は僕のタイトルで一番面白いと思うんだけど,(コンシューマーゲーム機に)なかなか移植されないんだよな〜」(片岡氏)なんて話も。
「ファイティングバイパーズ」は,鈴木裕氏に「格闘ゲームを創ってくれ」と言われて思わず「はい……」と即答したことで始まったこと,「ファイターズメガミックス」は何かが延期されてしまって9月に「年末にタイトルを出せ」と言われて創ったことなど,片岡社長は各タイトルごとのさまざまな思い出をステージで話してくれた。
何気に金曜のジョイポリスに遊びに来ていたカップルなどは,実はかなり貴重な話を聴くことができたのだ。ほかにもセガマニアが喜びそうな話がたくさん楽しめた。
その後,社長就任を祝う電報が読み上げられ,中にはSCEの久多良木健社長や任天堂の岩田聡社長,さらに尊敬してやまない任天堂の宮本茂氏からも届いており,片岡氏も大感激。「初めて社長になって良かったと思った」と社員を笑わせた。
その後,SEGA-AM2の社員一同から,就任祝いの花束とプレゼントが。1人乗り用の電動モーター式の乗り物「Segway」を贈られて嬉しそうな片岡氏。鈴木久司会長からは,マイケル・ジャクソンが実際に着用した皮のジャケットがプレゼントされた。ホー!
さらに傑作なのは,「バーチャファイター」の「社長」の称号が贈られたこと。きちんと作られた「社長に昇格」のパネルに,社員一同大爆笑!(このギャグが分からない人はこちらのページの一番最後の写真を参照のこと)。でも実際に「社長」という称号は「バーチャ」に組み込んだという。どこかで対戦できるかも?
その後,ジョイポリス内で場所を移し,歓談タイムに。豪華な食べ物や飲み物が用意されたが,ここでも「ココロジー」や「アウトトリガー」などの筐体が並び(さすがセガのAM施設!),みな新社長就任を喜びながら,自分たちが片岡氏と一緒に生み出した名作群をプレイしながら盛り上がっていた。
片岡氏は,前述のステージの締めで社長就任について「社員のみんなと話しをじっくりしながら頑張っていきたい。裕さんから受け継いだSEGA-AM2の名前に恥じない,いいゲームをみんなで作ろう」と挨拶し,われんばかりの拍手をもらっていた。新社長の活躍,期待します!
[原 毅彦, SOFTBANK GAMES]
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