タイトー&レッド,Gackt氏が生み出す武侠アクション

2003年8月28日

　既報の通り，タイトーは本日（8月28日），都内のホテルにおいて，同社50周年記念タイトルとなるPS2用ハイスピード武侠アクション「武刃街 BUJINGAI」を発表した。レッド・エンタテインメントがコンテンツディレクションを担当する。

　あまりにイメージが遠いタイトーとレッドのコラボレーションについて，タイトーの代表取締役社長・西垣保男氏は，レッドの持つ世界観設定やキャラクター展開などのノウハウに注目したとする。

　また，両社が協力するまでの経緯についてレッドの広井氏は，「1年ほど前にレッドの公式BBSに“いっしょに仕事をしませんか？ タイトー”という書き込みがあって，スタッフと“これはイタズラだろ？”と話し合った」と集まった報道陣を笑わせたが，これが何と実話（！）　タイトーへ問い合わせた所，「レッドの電話番号を知らなかった」との返事。それほどタイトーとレッドとは遠い存在だったのだ。

　そんな両社が生み出す「武刃街 BUJINGAI」は，未来のアジアを舞台にした3Dアクション。月や衛星軌道上にあるマイクロウェーブの高密度で文明が崩壊した地球，人類は己の技をエネルギーを信仰していく。

　そんな中，一基だけ生き残ったマイクロウェーブ放射衛星がアジア一帯を降り注ぎつづけていた。アジアでは人々が姿を消し，“鬼”と呼ばれる人ではない存在がそこに巣食っていた。時が流れ，“鬼”と化した友を止めるため，“鬼”が支配する島に，2本の剣とともにラウ・ウォングが降り立つ……，というストーリー。脚本を「無限のリヴァイアス」の黒田洋介氏が，キャラクター原案には「COWBOY BEBOP」の川元利浩氏がそれぞれ担当する。

　プレイヤーは主人公・ラウを操作して剣や妖術で敵である“鬼”たちを倒していく。ただ剣を振り回すだけでなく，華麗で派手なアクションが展開する。「武侠映画を超えたもの」とタイトーやレッドが説明するように，武侠映画のワイヤー吊りのように空を滑空できるほか，壁面走行も可能だ。

　オートガードで，初心者でも楽しめる“チャンバラアクション”となっているのが魅力。また敵の術を跳ね返す“妖術カウンター”などの攻防も楽しめる。ラウは妖術という技も持ち，ド派手なエフェクトで敵を吹っ飛ばすこともできるのだ。発表会の会場に設置された試遊台でのプレイでは，スピード感があふれるアクションが最高だった。開発度は50％。

　主人公の華麗な剣や身のこなしは，その声も担当するGackt氏が，モーションキャプチャに臨んだもの。

　格闘技もやっているGackt氏は，「指の皮がむける」気合いを入れ，実際に剣を持ってキャプチャしたという。動きの華麗さは，Gackt氏のイメージそのもの。カッコイイだけでなく美しい。

　発表会の壇上に呼ばれたGackt氏は，「ゲームの中に自分のキャラクターを登場させられることが嬉しい。でも『…』というセリフばかりであんまり喋らないのでちょっと残念」と報道陣を笑わせる。しかし，今後の収録では「“こういうセリフを入れよう”とこちらからの意見を出して決めていきたい」と話していた。Gackt氏は開発スタッフと，ゲーム開発に関する意見をぶつけ合える，と今回の出演を引き受けて本当に良かったと繰り返した。

　壇上には，その主人公のライバル・レイ役の山寺宏一氏，ヒロイン・ヨーファ役の坂本真綾さんも。

　明日収録だという山寺氏は「はじめ“美人街”と聞き間違えてウキウキしていたのですが，実際はこんなにカッコイイ役で喜んでいる」とコメント。唯一収録を終えた坂本さんも「不思議なキャラでテレパシーなどを使うので演技も大変だった」と話していたぞ。

　この後Gackt氏が，実際に体験版をプレイしたが，前述の“妖術カウンター”やレーダー機能などを駆使し，相当やり込んでいることを痛感させた。開発スタッフから「うまい！」の声も挙がっていたぞ。

　これだけ豪華なスタッフ・キャストで登場する「武刃街 BUJINGAI」，その華麗なアクションが楽しめるのは今冬だっ！　価格は6,800円。

　なお，本日公開された「武刃街 BUJINGAI」スクリーンショットをこちらの特設ページで公開中！　今すぐアクセス！

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