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大規模ネット対応「銀英伝VII」発表! アジア展開も
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2003年9月24日 |
ボーステックは9月24日(本日),Windows用オンラインSLG「銀河英雄伝説VII」の発表会を都内で行った。同時にアジア圏における同タイトルの展開についても明らかにしている。
「銀河英雄伝説」は,宇宙を舞台にした壮大な星間戦争を描いた同名小説(田中芳樹氏)をベースにしたSLGシリーズ。ボーステックの代表取締役社長・八巻龍一氏らによれば,'89年の第1作目(PC88やMSX2など)から最新のWin版「VI」まで,ワールドワイドで55万3000本の販売実績を持つ人気シリーズだ。今回の「VII」はその最新作となる。
「銀河英雄伝説VII」は,これまでのシリーズで最も評価の高かった「銀河英雄伝説IV」を多人数参加型(MMOタイプ)のネット化したものだ。プレイヤーは3DCG の「銀英伝」の中の登場人物となり,ほかのユーザーと協力してゲームを進行していく。
従来のデザインではコマンドだった交渉要素も,メールや掲示板を使用したユーザー同士のコミュニケーションとしてゲームに組み込まれた。CPU相手では再現できなかった複雑な駆け引きをシミュレートできるようになった。
クライアントソフトはパッケージとして2004年春にリリース予定で,ベータテストが同年1月に開始される予定。
デモも行われたが,美しい宇宙空間で3D表現された艦隊がリアルタイムの戦いを繰り広げていた。なお,八巻氏らによれば1サーバ当たり2000人のユーザーがアクセスできるようにするという。
また,ボーステックは,韓国のプレナス,中国の盛大ネットワークと提携し,両国でこのタイトルを「銀河英雄伝説ONLINE」として展開していくことも明らかに。
プレナスは,ユーザー登録者数2000万人・23万人の同時接続プレイヤーを持つ韓国の大手オンラインゲームポータルサイト“ネットマーブル”を運営。一方,盛大ネットワークは中国のオンラインゲーム市場でユーザー登録数8000万以上・70万人の同時接続プレイヤーを有する中国最大のオンラインゲームパブリッシャーだ。
今回の提携について,プレナス社長の盧炳烈氏は,「“ネットマーブル”は2000万人ユーザーと13種類の決算方法がある」と,韓国での「銀河英雄伝説ONLINE」成功を確信する。イベントでのPRのほか,地下鉄などの広告なども展開する計画だ。
一方,盛大ネットワーク日本事務所代表・黄哲氏も,「既に小説やゲームで中国での『銀河英雄伝説』の知名度は高い」と説明期待を寄せる。同時に中国でのネットゲームの市場が急速に伸びていること,同国の正式ゲームプラットフォームがPCのみであることも,「銀河英雄伝説ONLINE」が中国で人気となる要素として挙げている。
本格ネットゲームとなった「銀河英雄伝説」を,日本・韓国・中国でプレイできるまでもう少しだ。
[SOFTBANK GAMES]
(C)2004 田中芳樹・TW (C)2004 BOTHTEC ORIGINAL MECHANIC DESIGN 加藤直之
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