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敵なしゲームより競合多数の家電市場で戦うPSX
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2003年10月7日 |
既報の通り,ソニーは本日(10月7日),開幕したばかりの“CEATEC”の会場において,HDD搭載DVDレコーダ「PSX」を発表した。
160GバイトのHDDを搭載した「DESR-5000」と250GバイトHDD搭載の「同7000」の2モデルがラインアップされ,上位モデルの「7000」は最大325時間の録画が可能だ。
「7000」では筐体上面パネルに描かれた“PSX”のロゴがブルーのグラデーションでペイントされているが,「5000」ではロゴのペイントがされていないので,外観からも2モデルを見分けることができる。
「PSX」は,デジタルフォト,音楽,ビデオ,ゲームなどを1台で楽しめる新マシンで,「娯楽のクロスオーバーを実現する」と発表会で紹介されている。
特徴は前述の大容量HDD搭載に加え,「高速かつ高品位なGUI」を搭載していること。PS2に搭載されているCPU“エモーションエンジン”と,描画プロセッサ“グラフィック・シンセサイザ”を使用することで実現した操作系インタフェースは,確かにシンプルで使いやすい。
デモでは,HDDに録音・録画された音楽,ビデオ,デジカメデータを見る操作が行われた。
左右一列に並んだ各機能(音楽・ビデオ・ゲームなど)のアイコンを選択,その中に収録されているコンテンツが一覧表示されるので,任意のものを選ぶだけだ。ビデオの編集デモも行われ,必要なポイントまでカーソルを動かして指定するだけで簡単に必要な部分だけのビデオが完成していたぞ。
ほかに特徴として,ネットワークを経由してファームウェアアップグレードが可能なこと,HDD上のコンテンツは最大約24倍速でDVDに保存できること(1時間番組なら最短2分30秒で高速ダビングが可能),ゲームプレイ中の裏番組録画や追いかけ再生機能などが挙げられる。
地上波チューナーにはゴーストリダクション機能を搭載(これかなり重要),プログレッシブ出力対応,デジカメユーザーには朗報のメモリースティックスロットの装備,USB端子の装備,縦置き・横置き(しかも幅312ミリとコンパクト)に対応するなど,魅力的な機能が満載なのだ。
発表会を満足気な表情で眺めていたSCEIの佐伯氏は「今までもソニーのヒット作は価格破壊から始まった」と,これだけの機能を搭載したDVDレコーダが7万9,800円からという設定に自信を見せる。また,「ゲーム業界では競合など全くいない状況だが,家電では競合相手が多数いて戦いがいがある」と新たな市場での意気込みを語った。
[SOFTBANK GAMES]
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