|
PSXは成長戦略のプロローグ.ソニーが経営方針説明会
|
|
2003年10月28日 |
ソニーは10月28日(本日),都内のホテルにおいて,グループ経営方針について記者発表会を行った。
最初に挨拶を行った代表執行役会長・井出伸之氏は,グループ全体の変革プランである「トランスフォーメーション60」を説明した。
出井氏や社長兼グループCOOの安藤国威氏らの説明によれば,「トランスフォーメーション60」は,“事業収益構造の変革”と“成長戦略”を展開するもので,2006年度にはグループの連結営業利益率を10%にしたいという(金融除く)。
“事業収益構造の変革”は,3,300億円の固定費の削減を目指すもの。現在200ほどあるという製造・物流・サービスの拠点を2005年末までに3割削減,ワールドワイドのCRT生産ラインを17つから5つに減らす,などの再編を進める計画だ。
さらにこれから3年間で,日本国内7000人を含む2万人のグループ人員削減も明らかにされ,集まった報道陣の注目を集めた。ほかにも部品の標準化などによるコストダウン設計・開発業務の効率化を狙うという。
“成長戦略”はエレクトロニクスの融合,エンターテイメントの融合,などを含めての展開だ。
安藤氏に次いで壇上に立った,副社長の久夛良木健氏は“Power of Techinology”を掲げ,エンターテイメント,エレクトロニクス,そしてゲームといった各部門におけるソニーグループの総力を結集して「新市場の創造を目指す」と切り出した。
久夛良木氏は,次世代技術の牽引力を「デジタル家電」とし,デジタルTV,携帯電話,デジカメなどと並び,PSXが支えるホームサーバなども市場が急拡大しているとする。
この市場での成功のため,圧倒的ナンバー1となっているゲームのコアテクノロジーとほかのジャンルのテクノロジーの融合が必要だとし,デジタル家電の核となる半導体をグループ内で結集していくと説明。
「PSXはそのプロローグ」で,今後もソニーグループの技術の融合を進め,ホーム市場・モバイル市場で「最先端の技術とエンターテイメントを全世界の家庭に」広めていきたいとした。
[SOFTBANK GAMES]
|