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TGS来場者から見るユーザー像とは?CESA報告書
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2003年11月17日 |
コンピュータエンターテインメントソフトウェア協会(CESA)は,「東京ゲームショウ2003 来場者調査報告書」を公開した。
この報告書は,9月に幕張メッセ行われた「東京ゲームショウ2003」3日目の来場者を対象に,「今のゲームについて」を聴いたもの。28日の来場者(6万3978人)のうち,1118人から有効回答を得た。
「ソフト,特に新品が売れなくなった」と言われて久しいゲーム業界だが,CESAの報告書からも「過去1年間における男性の購入本数は平均7.7本。うち中古が2.5本」とその事実を裏付けるようなデータが出ている。特に中古購入に関しては,男女問わずどの世代でも全体購入本数約3割を占める。店舗の取り扱い拡大に伴い,中古ソフトが普通の購入手段として馴染んでいることが伺える。
また,ゲームの購入目安としてよくあげられる「クリア時間」だが,こちらは意外にも「あまり考慮しない」ことが明らかに。クリア時間が一つのめどとされるRPGやSLGでも,購入で「考慮する」のは男性で約20%強,女性で15%。あとは「全く考慮しない」「あまり考慮しない」が大半だ。
もちろん,「ゲームの内容によってまちまち」(男性25%,女性24%)という意見も多数。ただ,「考慮する」人でも,許容できるクリア時間となると人それぞれで,0〜10時間がいい,という人は1118人中11人程度という結果に。中には「101時間でもOK」(5.1人)という人もいるのを見ると,内容がよければクリアにかかる時間はいとわない,といったところだろう。
このほか同報告書では,今年度初めての試みとして「携帯電話・PHSのゲームについて」という項目が追加されているのも特徴。保有している人のうち,全体の6割が1度は携帯電話のゲームで遊んだことがあり,女性でも5割以上が1回でも触ったことがあるという結果となった。
しかも平均プレイ場所は「移動中」,時間は「51〜60分」と結構長め。家から会社・学校までの通勤時間が主なプレイ場所になっているよう。しかし,「自宅にいるとき」に遊ぶ人も3割と,携帯ゲームを本格的に遊ぶ人も増えつつあるようだ。
ほかにも「パソコン用ゲームのプレイ状況」「ネットワークゲームの利用状況」など,近年高まるPC・ネットゲームの現状について,詳細なデータをまとめている。詳細についてはCESAの告知ページを参照のこと。
[SOFTBANK GAMES]
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