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英クリエイター集団“TOMATO”の作品がPS2に!
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2003年12月2日 |
ソニー・ミュージックエンタテインメントは本日(12月2日),英国のクリエイター集団TOMATOが制作したプレイステーション2用ソフト「wordimagesoundplay」の制作発表会を開催した。
TOMATOとは,ビジュアル・サウンド・インタラクティブなどさまざまな面で活動する英国のクリエイター集団のこと。ナイキ,アディダス,フォルクスワーゲン,資生堂,BBC,コカ・コーラなど多くの大企業をクライアントとして制作を行う一方,世界的なテクノ・グループ・Underworldのアートディレクションを結成当初から手がけていることはあまりにも有名だ。
そのTOMATOが,次の作品発表の場として選んだのが“プレイステーション2”。「wordimagesoundplay」は,自分の手で触れられる“TOMATOの作品”なのだ。
「wordimagesoundplay」を構成するのは,空間に散りばめられたファンタジックなグラフィックが印象的な「Miracles & Wonders」,宝探しのように15個のコンテンツから作品や音楽を探す「Sleeping eye」,2つの絡み合うストーリーが魅力の「LatLongStories」,そして人々が発する言葉で音楽を創り上げる「phonology」の4つ。すべてのコンテンツに関してユーザーがインタラクティブに関与することが可能。時には仲間と楽しく,時には一人でゆっくりと楽しめるさまざまな種類のコンテンツが揃っているのも嬉しい。
本日の制作発表会には,同ソフトを制作したTOMATOのメンバー・Thomas Roope氏,Tota Hasegawa氏,Anthony Rogers氏が登場。水口哲也氏の司会のもと,同ソフトの魅力や制作の経緯が明らかにされたぞ。
まずソフトについて3人は「今までのゲームは,アクションであれ,RPGであれ,“達成感を得る”ことが目的のものが多かった。それに対して『wordimagesoundplay』は,遊んで飽きたらしばらく放って,また遊んで……ということが可能な“TOY”に近い」と説明する。そのため,「例えばある時は○ボタンが決定キーなのに,次に移行したときは違うボタンが決定キーになる……といった通常のゲームではあり得ない遊びも取り入れてますよ」(HASEGAWA氏)だとか。
遊んでみた印象は,「TOMATOの作品に触れ,その世界に積極的に介入して遊べる」といった感じ。自分が起こしたアクションに対し,呼応するように反応する画面に不思議な感覚を覚える。また,特にゴールが設けられていないのに加えて,“自分で創り上げる”要素も含まれているため,ハマると何時間でも遊べてしまいそう。
ちなみに,この「wordimagesoundplay」はいつプレイして欲しい?という問いには「酔っぱらったとき(笑)」(Rogers氏),「みんなで笑って遊んでくれるといいなぁ」(Roope氏)という声がチラホラ。価格も4,800円と,普通のDVD作品と同じような値段に設定されていることからも,肩肘を張らずにTOMATO作品を遊んで欲しい,というクリエイターたちの願いが伺えた。
水口氏からも「複雑で分かりにくいけど,そこが楽しい作品。はまったら夜通しで遊んでしまいそう」という声が挙がっていた「wordimagesoundplay」は,2004年の2月18日に発売される。最新情報は公式HPで随時アップされる予定なので,ファンはこちらもチェックしておこう。
[SOFTBANK GAMES]
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