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テレビゲームの展覧会「レベルX」本日から開催!
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2003年12月4日 |
東京・恵比寿の東京写真美術館にて本日(12月4日)から,テレビゲームの展覧会「レベルX」がスタートした。
「レベルX」は,ファミコン生誕20周年を記念したもので,TVゲームの爆発的ブームを呼んだ「ファミコン」を中心に,さまざまなゲームやクリエイターの活動などを振り返ることが目的。
展覧会が行われている地下1階へ降りると,そこには現在の最新ゲームがズラリ。「忍-kunoichi-」「METAL GEAR SOLID3 SNAKE EATER(ムービー)」などのゲームをタップリ堪能できるぞ。
……と普通ならここで終わるのだが,「レベルX」の本番はここから! 観覧料大人250円,学生200円,中高生120円の入館料を払うと,でっかいゼビウスが待ち受ける展示室に入ることができるのだ。
最初の見どころは,宮本茂氏,堀井雄二氏,小島秀夫氏,中裕司氏,中村光一氏,糸井重里氏,田尻智氏,杉森建氏といった日本を代表するゲームクリエイターにフィーチャーしたコーナー。MSXで発売された初代「メタルギア」小島監督直筆によるフロアマップ,中村氏が高校生だったときにプログラムを投稿していた雑誌「I/O」,田尻氏に多大な影響を与えた「ゼビウス」AC版の基板(田尻氏所蔵)……などなど,今までの業界の歴史を築いたお宝がズラリと並ぶ。宮本氏のライバルにして目標は「ルービックキューブ」だったなんてコトもここで分かる。
そして奥にはいると,予告通りファミコンで発売されたタイトルのパッケージが,年代順に展示。四角いボタンの初代ファミリーコンピュータからはじまり,ファミリーベーシック,ファミコンロボット,ファミリートレーナー,SEGA MARK II,バーチャルボーイといったハード・周辺機器の変遷とともにその歴史が分かるようになっているぞ。
このほかにも,ファミコンの一部試遊展示や,任天堂以外のハード展示,「ファミコンソフトの製造から出荷まで」ビデオ上映,クリエイターインタビューの上映もあり,どのコーナーも見応え十分。
ちなみに記者が特にオススメするのは「野球ゲームに見るグラフィックの向上」コーナー。進化が著しい家庭用ゲームのグラフィックを,“野球ゲーム”という題材を通して客観的に見られるスペースになっている。また,「ドット絵はいいものですよ。」(田尻氏),「死ぬまで現場でゲーム創りを続けたい」(小島氏)など,さまざまな経験をしてきた各クリエイターの履歴書(!)も見どころだ。
展示会は2004年2月8日まで実施される(毎週月曜日,祝日,12月28日〜1月1日までは休館)。ゲーム業界の一世代を築きあげた“ファミコン”の歴史を,体系的に振り返ることができる「レベルX」に,ぜひみんなで足を運ぼう。
[SOFTBANK GAMES]
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