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ZDNN:ゲームで「ゲーム脳」になるとはいえない
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2003年12月18日 |
東京大学で行われた公開講義の内容を紹介する,短期集中連載,最終回はゲーム脳の問題を探る。本稿は,お茶の水女子大学大学院,人間文化研究科の坂元章助教授が行った講演「テレビゲームと子供たち−社会心理学の立場から−」にもとづくもの(連載第1回参照)。同氏は,社会情報学/社会心理学の立場から,ゲームを研究している。
前頭前野といえば,大脳の前方(額のあたり)にあって,人間の“意欲”や“判断”といった脳機能をつかさどるとされる部分。近年の脳科学の研究の結果から,脳の中でも最重要部位の一つと認識されている。
この活動が低下するといえば,確かに問題があるようにも聞こえる。坂元氏はゲームをしている人間の前頭前野は活動が低下するという事実は,実は10年ほど前から報告されていたと紹介する。
ただし,坂元氏はこの議論ではどこに焦点を合わすか考えるべきだと説く。発育発達の過程で,ゲームを頻繁にプレイし,“ゲーム脳の状態にくり返しなる”ことが,その人間にとってどういう影響をもたらすのか――をこそ,研究すべきだというのだ。
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