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ブロッコリーが10周年記念まつり! 木谷社長も講演!!
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2004年1月18日 |
ブロッコリーは1月18日(本日),創設10周年を記念したイベントを池袋で開催した。
この「ブロッコリー10周年記念まつり」の会場には,'94年の同社創立以来の事業の推移がひと目で分かる長い年表などが貼られていて大人気。
“1994年4月 8畳一間に社員4人でスタート。同人誌展示会「コミックキャッスル」を開催”“同年10月 国内で初のディスコでのコスプレダンスパーティーを継続開催”といった歴史を読むと,同社が日本のアニメ・漫画・ゲーム業界に多大な影響を与えてきた企業であることを,改めて痛感する。
2月26日発売予定の,PS2用SLG+ADV「ギャラクシーエンジェル ムーンリットラヴァーズ」の試遊台も複数出展され,プレイ待ちの長い列ができていた。GAファンが食い入るように新システムを堪能していたぞ。
ほかにも展示スペースには,縁日気分が楽しめたのテキヤコーナー,テレカ&タオルなどのグッズ販売コーナー,コゲどんぼ先生をはじめとする著名作家陣のサイン会なども行われた。
また,タカラ,エモーション,メディアワークス,ガイナックス,ランティス,COSPA Shopなどなど,同社縁のメーカーも多数ブースを構え,各社の新コンテンツのデモやグッズの販売などを行っていた。どこも大盛況で通路も人で溢れていた。
会場の隣でもともと海外のイベントである“アニメエキスポ”が開催されていることもあって,ブロッコリーのイベントでも多数の外国人の姿を見ることができた。また,TVアニメ「デ・ジ・キャラット にょ」の人気もあり,低学年の女の子も多数遊びに来ていたぞ。そのお子さんを連れてきたご両親は,“大きなお友だち”のステージイベントのノリに驚きを隠せない様子だったけど(苦笑)。
そのステージイベントには,「ギャラクシーエンジェル」「デ・ジ・キャラット」,そして「ブシロード」といった,ブロッコリー作品の出演声優がトークや歌を披露。豪華出演者に集まったファンも大満足だったようだ。
そんな1日中アツい10周年記念イベントを締めたのは,木谷高明社長の基調講演。証券会社に勤めていた木谷氏が,「30代の前半で独立しなければ駄目だ」と考えて,10年前にアニメ・漫画のファンを支援するため会社を創立したことなどが語られた。
会場を埋め尽くしたファンも真剣に木谷社長の話に耳を傾ける。集まったファンの中に,創立当時にブロッコリーが主催した同人誌イベントに参加した人がほとんどいないことを考えると,10年の年月の長さを感じずにはいられない。
同人誌もコスプレもよく分からなかった木谷氏だが,「'95年ごろ,ゲームは人気だったがその周辺のビジネスはまだ育っていなかった」ことに目を付け,これがゲームグッズなどを販売している“ゲーマーズ”につながったことといった,歴史を振り返った。
中には,とても書けないようなヤバい話もあったが(笑),ビジネスライクな貴重な話を聴くことができた。
また,昨年タカラの子会社になったことの経緯の話にも長い時間を費やされた。「エンターテイメント業界は売上げ30億円以下の下請けメーカーか,200億以上の大資本企業しかない」とし,その中間だったブロッコリーが資本企業を目指して勝負をかけたのが「デ・ジ・キャラット にょ」だったのだ。
残念ながら,アト○などにその夢は絶たれたものの,“大きな流れに乗った”というタカラとの提携は,社長交代などもなく良好であるのはご存知の通り。
木谷氏は,「従来の経営者では“命令”でしかなかった提案(企画)事項が,今のポジションでは上司やお客さんを通じて誉めてもらえる。これは本当に楽しい」と,心配していたファンを安心させてくれた。
そして,「今後は会社の基本姿勢を“コミュニケーションエンターテイメント”へと変えていく」とし,多彩なイベント開催など,従来以上にユーザーに近い企業へとしていく意向だ。その1つとして,人気声優・榎本温子さんとの月イチのトークライブなども計画しているという。
最後に「300年後の世界中の教科書に,“21世紀初頭,日本を中心に『萌え』文化があった”と載るくらい,ファンの交流の支援をしたい」と話し,満員となったファンから拍手をもらっていた。10周年,おめでとうございます!!
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