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IT:ゲームを学問する「Ludology」がもたらすもの
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2004年2月18日 |
かつて,米国民の消費生活の暗喩として「テトリス」が研究されたことがあっただろうか? ホラーアクションゲーム「サイレントヒル」の物語構造に関する論文が書かれたことはあっただろうか? 人間の条件を探る対象として,暴力的で悪名高い「Grand Theft Auto III」が検討されたことはあっただろうか?
あいにくだが,既に先駆者はいる。
ゲームは子供だけのものだというレッテルをはがし,世界中の研究者がゲームを文学,音楽,芸術と同列に置き,本格的な学術研究の対象としている。ゲームは大学での地歩を固め,博士課程のカリキュラム,研究センター,オンラインの学会誌で取り上げられている。
ゲーム研究は,「ゲーム」を意味するラテン語で「Ludology」と呼ばれ,新たな学術分野を形成している。Ludology研究者は,ゲームという大人気の娯楽形態がどのように物語を展開させ,われわれの自己表現の方法について何を浮き彫りにするのかを分析している。
ジョージア工科大学大学院デジタルメディア課程の指導者ジャネット・マリー氏は次のように説明している。「ゲームは4000年前のエジプト壁画に描かれている。デジタルゲームは,われわれがあまり注意を払ってこなかったゲームの古く奥深い歴史に,再びわれわれを結びつけるものだ。映画の誕生と同様に,ゲームはわれわれに人間の条件を表現するまったく新しい手法をもたらしている」。
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