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鉄騎コクピット「TYPE00」制作者に“秘密”を聴く!
2004年3月1日

 

 2003年のHobbyEXPOで初お披露目され,以来さまざまなメディアを騒がせてきたPROTOTYPEのコクピット「TYPE00」。2月20日にはついに一般発売が発表され,現在PROTOTYPEのHPで限定50台のオーダーが受け付けられているが,その詳細についてはなかなか触れられていないのが現状だ。

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 そこでSBGでは,この「TYPE00」をデザイン・制作した人物に直接取材を申し込み,「TYPE00」はいかにして生み出されたのか?を聴いてきた。そのインタビューの模様を,早速こちらでお届けしよう。

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「このコクピットを考えたきっかけは,やっぱり自分が『鉄騎』を好きだから。テーブルに巨大コントローラを置いて,テレビを見ながらロボットを動かすというプレイスタイルに,不満があったんです」――こう話すのは,PROTOTYPEの鉄騎コクピット「TYPE00」をデザインした藤井隆一郎氏。一見,ゲームのコクピットを制作した職人には見えない,気のいいおじさんといった雰囲気を持つ人物だ。

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 決して広いとはいえない事務所の中には,ピザ屋の宅配バイク(特殊な車体のため,1台1台てづくりされてるという)や,製作途中の車体,工具などが雑然と置かれている。そんな中に,現在24万9,800円の価格で受注されている量産型「TYPE00」の最終形態モデルがあった。

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 外観は東京ゲームショウやゲームイベントで出展されているのとほぼ変わらない。畳3畳ほど大きさで,高さは大の男の人なら肩ぐらいの高さになる。前部にはパネルがあり,ブラウン管テレビは難しいかもしれないが,液晶モニタぐらいなら専用コントローラと一緒に置くことができる。Xbox本体はその下の棚に設置することが可能だ。もちろん,ペダルは椅子本体の先にある。

 サイドパネルの開閉は油圧式のロックを採用。いったん下に押し込んでから“プシュー”と開く様は,戦闘機やアニメロボットを彷彿とさせる。

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“搭乗して”から手を上に伸ばし,若干の抵抗感を手に感じながら“ガチャッ”と閉めればそこには自分だけのコクピット空間が出来上がる。周囲の雑音が遮断され,心地いい閉塞感と暗さがなんとも言い難い満足感をも呼び起こす。実際,ホビーショウでの展示後,この「TYPE00」はさまざまな方面から反響を呼んでおり,「米国や韓国,台湾を中心にいろいろな場所から『注文したい』という問合せが来た。特に面白かったのは韓国で,このコクピットだけのゲームセンターを作りたいなんて人もいました。あとは,個人仕切りパネル代わりにオフィスにもちょういい,という人もいましたね」。

 各方面から注目を浴びる「TYPE00」だが,その開発は一筋縄ではいかなかった。「東京ゲームショウの時点で既に3バージョン目ぐらい。今回で5バージョン目でしょうか。構想から考えると……ちょっと思い出せないぐらい経っていますね」(藤井氏)。

 商品化のハードルとなったのはやはり値段だ。「発表したときは『100万円でも買いたい』という人がいたけど,みんながみんなその価格では買えない。自分たちのこだわりを捨てずに,どこまで価格を抑えて“ロボットらしい”いいものを作るか。そこにデザインの焦点をあてて制作しました」(藤井氏)。

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 そのこだわりが見られるのはコクピットの骨組みをつかさどるフレーム。普通なら何もない黒い鉄板を思い浮かべるが,「TYPE00」では凹凸のある重厚感溢れる鉄で作られている。工業用機械に使用される粉体塗装を用いることによって,VTのテイストを存分に引き出した。

 さらにフレームには穴が空けられ,そのフォームはどこかしら戦闘機の骨組みを思い浮かばさせる。「穴を空けると,それだけ強度が必要になるから価格は逆に高くなるんです。どこまで価格を抑えて,それでいてロボットらしい雰囲気を出すか。フレームからこだわっています」(藤井氏)。

 椅子も一体化されていたものがセパレートタイプに変更された。モールドで機械的な雰囲気を演出し,漫画やアニメそのままのコクピットの内部を演出する。周囲に使用されているパネルも,写真では見えづらいかもしれないが,白にほんの少し茶色が入った『鉄騎』オリジナル仕様の色味で販売されることになるという。

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 ここまでこだわったなら,なぜもっと“コクピット”らしい色にしてくれなかったんだ! とお怒りになる読者もいるかもしれない。だがそれは藤井氏の「ユーザーの好きな色に塗り替えて欲しい」という配慮からのもので,「もしかしたら真っ赤に塗りたいユーザーもいるかもしれない。それならそれで,ぜひ実現して欲しいと思う」と藤井は笑いながら答える。もちろん塗装が苦手なユーザーのために,『鉄騎』のデカールも販売されるが,そこは“大人”として好きなように塗り替えてこその「TYPE00」,と言えそうだ。

「デザインのコンセプトは『男の玩具』。僕自身,『鉄騎』が好きだし,その世界観に入って行きたい。その気持ちを追求したらこのコクピットになったです」と話す藤井氏。最後に,「これを使えば,妻や子どもに気兼ねなく遊べるかなぁ……」と,少年の笑みを浮かべた姿が印象的だった。

 この「TYPE00」は,現在PROTOTYPEのHPにて,24万9,800円の価格で限定50台のオーダーを受け付け中。発送は3月20日ごろと少し時間がかかるが,待っただけの満足感は得られるはずだ。詳細についてはこちらを参照のこと


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