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ハウス氏講演ではEYE TOYやネットゲームの話題も
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2004年3月26日 |
PSPの話題だけが突出した,GDCでのSCEAアンドリュー・ハウス氏の基調講演だったが、EYETOYやネットワークゲームの現状と将来についても語った。
EYETOYは世界で320セット(うち日本が14万セット)を売り出しており、今後も強固なサポートを行っていくと表明。ここではいくつかのタイトルや技術デモが披露された。
最初に登場したのは「MLB 2005」(SCEA/989Sports)で、これはオリジナル選手にEYETOYで撮ったプレイヤーの顔写真を張り込むことが出来るというものだ。このゲームは日本でも5月27日に発売される。
次に登場したのはSCEEの「EYETOY Groove」。ここにはオーディション番組「American Idol」から飛び出したWilliam Hung(自称・香港のリッキー・マーティンが登場し、会場を沸かせた。
ゲーム内容は簡単に言うと、手で遊ぶ「サ○バDEアミー○」。定番曲のY.M.C.A.やLet's GrooveからJamiroqwaiのCanned Heatと言った最新(とは言えんか……)ダンスチューンまで収録している。北米では4月発売予定だ。
ほかにもヘッドバンド・リストバンドを付けて色で場所認識をしてキャラを動かすゲームや、図形認識などのデモンストレーションを行っていた。いくつかのデモはEXPOのSCEAブースにも出展していたので、後ほど詳報をお送りする。
現在SCEでは5本のEYETOYタイトルが開発中。サードパーティタイトルとしてはEAから「ハリーポッターとアズカバンの囚人」が対応予定となっている(日本では専用タイトル1本が4月発売予定)。キャラクターを作れるだけの対応ゲームから、本格的な認識ゲームまで、色々なタイトルが出てくることに期待したい。
オンラインゲームでは現在の状況について説明。アメリカ市場ではネットワークアダプターの単体売りとバンドルセット(2003年のE3でアナウンス)を含め260万セットが発売。これは10台に1台がネットワークに接続していることを示している。1月31日現在でのブロードバンド普及率は61%になった。ちなみに、日本でのネットワークアダプター(BBユニット含む)の発売数は46万セット。
2003年に発売された220タイトル中38タイトルがネットワークに対応。今年は52タイトルが対応すると見られている。ユーザー数も増えており,「SOCOMII」の発売時に調査したところ、ユニークユーザー数は約10万人(SOCOMの約2倍、ソフト発売数100万本を考慮すると、10人に1人がオンライン接続)同時接続数は3万6000人(SOCOMの3倍)となっている。
そんなネットワーク熱の高まりを受け、64%のゲーマーがオンラインゲームをプレイしようと考えているそうだ。SCEAでは課金システム(日本でのFeegaに相当するもの?)やハードディスク以外のストレージの開発も発表した。なお、ハードディスクはつい先日発売された(FFXI+ジラート同梱で$99.99・ネットワークアダプターは別売)。
最後に次世代機の話だが、PS1のライフサイクルが10年ほど続いていることを考え、PS2もそれと同程度の生存期間を持つと考えられている。ここでは「他機種の動向は気にしない。消費者に新しいゲーム体験をさせることが重要視されている」と答えるにとどまった。
[SOFTBANK GAMES]
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