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山内氏が描く「GT4」とは？日産銀座でトークショー
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2004年3月27日 |
本日（3月27日），日産銀座ギャラリーにて，「GT」シリーズのプロデューサー・山内一典氏によるトークショーが行われた。
「NISMO」と「AUTECH」の最新のカスタマイズ車を一堂に展示したイベント「Creative Mind for Driving Pleasure」の一環として行われた山内氏のトークショー。なぜ山内氏が日産のイベントに？ と思われる方もいらっしゃると思うが，GTシリーズのほかNISMO エアロパーツ（フェアレディS tune，スカイラインクーペS tune）の一部デザインを山内氏が担当したりと，両者の間柄は結構深い。
しかも山内氏が持つフェアレディZは，なんと博物館に収めたもの（1台目），社長のカルロス・ゴーン氏所有のもの（2台目）に次ぐ生産3台目の車輌（！）。こうした経緯で，今回のトークショーが行われたというわけだ。
注目の山内氏のトークは，歴代のGTシリーズについてからスタート。「1作目は素人同然のところから開発をスタートしたので，かかった期間は5年半……。当時はごくわずかでもいいから共感してくれる人がいればいい，という考えだったんですが，すごくたくさんの支持を得られてビックリしました」と感慨深げに話す。
この人気を支えに，現在も開発が進むシリーズ最新作の「GT4」。同作について山内氏は「『3』はPS2という初めてPS2ハードを使ったこともあり，なかなか入れたいコースや車種をすべて入れることができませんでした。でも『4』ではやりたいことは全部詰め込んで作る意気込みで制作しています」という。
そのこだわりは車のシミュレーション部分に大部分が費やされており，「例えば，Aという車で実際の筑波を走ったとき，1分5秒というラップが出たとします。同じことをGT4でプレイしたときも1分5秒が出る。それほどの精度にまで高めることができた」という。山内氏のこだわりが実現した形だ。
また今回筑波サーキットなど身近なコースが収録されていることに関しても，「今までは『実際と違うじゃないか』と言われるのが怖くて，なかなか身近なコースを入れることができなかった。でも今回は，グラフィックや精度が高まっているので，世界中の本物のサーキットを入れることができた」とコメントしていたぞ。
このほかにも，「フォーミュラタイプの車種も入っています」「自動車メーカーのルーツを伺わせるような古い車種もたくさん入っています」とさまざまな要素も披露した山内氏。「車を降りたあと，パッと振り返っときに感じる“幸せ”，ドライビングではない“車を持つ”ことの楽しみを『GT4』で伝えたい」と制作に意気込みを見せた。
「現在，死ぬものぐるいで作っています。なにかを落とそう，という気持ちはまったくないので，ぜひ期待して欲しい」とファンにメッセージを贈ってくれた山内氏。発売に関しても「今年中ですよね……？」「ええ！」と笑顔で話していたので，ぜひ期待していよう。
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