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「PlayStationと科学」展,本日からスタート!
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2004年4月29日 |
本日(4月29日),東京・お台場の日本未来科学館にて「『PlayStationと科学』展〜コンピュータテクノロジーとエンタテインメントの融合」が開幕した。
このイベントは,'94年12月に誕生した「プレイステーション」から現在の「プレイステーション2」を通じて,最先端のコンピュータテクノロジーと,その基盤となる科学技術との関係を探るイベントだ。
会場内は“プレイステーションの誕生”から“進化”,そして“未来”までを辿れるような作りで,PSとPS2内部に詰め込まれた技術を間近で見ることができる。
一例をあげると,プレイステーションの試作コントローラや,型番とともに変化する基板の違い,コントローラの感圧の仕組み……など。コーナーによっては開発者のインタビュービデオが流されており,開発秘話や貴重な裏話なども聴くことが可能だ。
またPS2の心臓部となるエモーションエンジン(EE)とグラフィックスシンセサイザの(GS)役割の違いについては,「みんなのGOLF」を例に,実際のゲームの動きとともに紹介。PCとは違い,並列処理を徹底的に進めることによってフリーズなどの障害を回避したEE&GSの仕組み,そしてPSとの互換を実現したサブプロセッサ・IOPの仕組みなどを,分かりやすい図説で理解できるのも魅力だ。ほかにも“プレイステーション2”の半導体の集積に伴う熱対策,電磁波対策にオリジナルの技術が使われていたりと,思わず「へぇ〜」と唸ってしまう展示がズラリと並んでいる。
ちなみに新周辺機器の「EyeToy」に関しては,動くものがクネクネとした物体として表示される“スパイラル”,動いた部分が3次元的に盛り上がる“モーフ”,特定の色を透明に表現する“透明”など,さまざまな表現効果が開発中であることも明らかにされた。「この表現がそのままゲームに使用されるかどうかは分からない」(担当)ということだが,表現力が進化すればするほど新しいゲームの登場も高まる。より広がる「EyeToy」の可能性にも期待したい。
このほか,GTシミュレータの体験コーナーや画像処理の体験コーナー,プレイステーション2の分解実演コーナーなども用意されており,目で,体で,“プレイステーション”の世界を体験できるぞ。
なお本日会場で行われたテープカットでは,プレイステーションの生みの親でもある,ソニー・コンピュータエンタテインメントの代表取締役社長・久夛良木健氏が,開幕にあたり「科学が牽引する新しいエンタテインメントの世界,未来のテクノロジーをぜひこのイベントで見て欲しい」とコメント。日本科学未来館館長の毛利氏とともに,同展示会の開催を祝っていた。
「『PlayStationと科学』展〜コンピュータテクノロジーとエンタテインメントの融合」は5月31日まで。入場料は大人500円,18歳以下が200円,障害者手帳所持者は当人および付き添い1名まで無料(日本科学未来館を含む)となる。
久夛良木が描いた「夢」。それは,高性能・高価であるが故に一部の研究者しか使えなかった「仕事」のためのワークステーションを,「遊び」のためのコンピュータとして提供すること――技術の結晶として作られた“プレイステーション”を,この機会に見つめ直してみよう。
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