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FF XII発売時期やPSPについて和田社長がコメント
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2004年5月20日 |
本日(5月20日)行われた平成16年3月期の決算説明会において,スクウェア・エニックスの代表取締役社長・和田洋一氏は,決算報告や今後の展開について語った(別記事参照)後,集まった報道陣からの質問に答えた。
当然,「ファイナルファンタジーXII」や「ドラゴンクエストVIII」が今期に発売されるかが焦点となったが,和田氏は「キングダムハーツIIなども含め,どういった順番でリリースをするかは決めていない」とそっけない。
しかし,「先日,クオリティコントロールでFF XIIの発売を延期したが,こういったことも想定していくつかのシナリオを用意している」と話す。シナリオというのは,当然ビッグタイトルの発売時期や発売順などだ。
そのいずれのシナリオでも,計画として掲げた年間販売本数(国内で800万本以上)をクリアするものだという。同様の質問が記者団から向けられると,そのシナリオの中に「ドラゴンクエストVIII」が今期発売されるバージョンもあるとし,もちろんほかのタイトルが出てくるシナリオもあると答えている。
また,「E3でEAがXbox Liveへ参入したが……」との問いに「クローズドネットは方向性が違う。今後も参入することはない」とキッパリ。「ただしXNAの思想については,われわれの考えと似ており,議論していくつもりだ」としている。
さらに新携帯ゲーム機についても和田氏はコメント。「ゲーム業界はテクノロジーをテコにして発展してきた。新しいハードの登場は,ユーザーにもメーカーにも歓迎すべきこと」だと言う。PSPについては,「今までのゲームをそのまま移植するのではなく,ユーザーにメリットのある付加価値が付けられるかを見出している最中」とのこと。ただし新たな映像端末として魅力を感じており,「FF VII ADVENT CHILDREN」を用意したことも触れている。
一方,Nintendo DS(仮)については,従来にない操作性や表示機能を持っているので,「面白い」と評価。本体同時発売タイトルを用意すると同時にいくつかのプロジェクトも動き出そうとしているようだ。
[原 毅彦, SOFTBANK GAMES]
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