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ガンダムなどの海賊版DVD販売した中国人逮捕
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2004年7月8日 |
コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は7月8日,警視庁生活安全特別捜査隊と荻窪署が,「機動戦士ガンダム」などの海賊版DVDをインターネットを通じ販売していた中国人男性3名を著作権法違反の疑いで逮捕したと発表した。
今回販売されていた海賊版DVD-Videoは,日本語の音声に英語と中国語の字幕が付けられていること,パッケージの作りや印刷された業者名などから,香港で違法に複製・製造されたものが,国内に持ち込まれたものと見られている。ACCSでは,日本のアニメやゲームなどの海賊版が日本に逆流し,日本でも被害が拡大していることを証明する事件だと位置付けている。
逮捕された中国人男性らは,オークションサイトで海賊版を出品していたほか,自ら開設したWebサイトで直接メールで注文を受け付けていた。ACCSでは2月に「通知書」をメールで送付して男性らに警告したが,海賊版DVDの販売を継続していたという。
販売価格を「機動戦士ガンダムSEED」の正規品が13枚7万8,000円に対し,海賊版は6枚セット1万円と安価に設定。「機動戦士ガンダム」シリーズ5作品の海賊版DVD計67枚を,2003年12月30日ごろから13回に渡り,千葉県に住む男性ら6名に対し,計11万8,000円で販売していた。
7月7日に行われた捜索では,「機動戦士ガンダムSEED」をはじめ,日本アニメの海賊版DVDの在庫が400セット以上とパソコン,携帯電話などが押収された。これまでに海賊版DVDの販売によって,数千万円もの売り上げを得ていたと見られている。
[原 毅彦, SOFTBANK GAMES]
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