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ネットビジネスルール作り早急に! OCC発足説明会
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2004年7月14日 |
コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は7月14日,「オンラインコミュニティ特別委員会」(OCC)の発足説明会を開催した。
OCCは,4月に設立されたもので,オンラインコミュニティを切り口としたさまざまな産業を横断的に結びつけることにより,産業動向の把握と社会的認知度の向上,マーケティングの事例研究などを目的としている。
ネットゲームにかけて「オープンβミーティング」と題された今回の説明会は,オンラインコミュニティビジネスに携わる企業担当者ら300名を集めて行われた。CESA非会員も多く,ゲーム以外の事業を展開している企業の担当者らも多数来場し,OCCの設立とともに同協会への注目度を高めていたようだ。
初めに壇上に立ったCESA会長の辻本憲三氏は,「現在コンテンツビジネスは国に期待されるまでになった」と挨拶。その中でもネットゲームはオンラインビジネスに密着したものと,今後CESAはオンラインコミュニティビジネスに注目していくことを改めてコメントしている。
また,OCCの委員長を務める工藤浩氏は,「(OOCは)オンラインコミュニティへの参入の敷居を低くする。また,現在グレーの多いネットの問題を解決し,ルール作りに早急に取り組んでいく」と活動の概要を明らかにした。
その後,OCC副委員長の大塚恵太氏,細川敦志,孫泰蔵氏らにより,同特別委員会の活動主旨が説明された。同時にCESA,OCCのメリットなども話し,入会の推奨も行っている。
彼らによれば,オンラインコミュニティビジネスに対し,OCCは“対社会”“対ユーザーメリット”“企業に従事している人のメリット”“各企業のメリット”という,4つの視点から考察していくという。経済効果,ユーザーのモラルの向上,ざまざまなビジネスのコラボレーションなどについて検証していく。
タイムリー情報収集,リスクを最小限化するための活動を続け,年一回「白書」の刊行も目指す。さらに,個人情報などの情報管理についての研究も進めるという。集まった関係者らは熱心にOCC幹部らの話に耳を傾けていた。
その後,12社が5分ずつのプレゼンテーションを連続で行うイベントも特別企画として行われた。ゲームそのものをプレゼンしたメーカーもあったが,決済システム,オンラインビジネス支援サービス,携帯電話ビジネスツールなどなど多彩なタイトルが紹介され,来場者にとって今後のビジネスの参考となったようだ。
ちなみに,ゲーム「らいぶ雀」をデモしたサクセスは,同ゲームに出ているグラビアアイドルをゲストに呼んで一番人気。どうしても難しい話になりがちなネットビジネスの特別講演を,一瞬だけ華やいだものにしてくれた。
[原 毅彦, SOFTBANK GAMES]
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