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ユーザー増加も市場規模は縮小―CESA白書
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2004年7月26日 |
コンピュータエンターテインメント協会は本日(7月26日),2003年のゲーム業界動向をまとめた「2004CESAゲーム白書」を発刊した。
「2004CESAゲーム白書」によると,国内一般生活者のゲーム参加者(継続的にゲームに接している)は,37.6%(2002年25.6%)へと増加。全体のソフト・ハードの総出荷額も1兆1,344億円と前回同様の1兆円規模を維持すした。
しかし,国内総市場規模で見るとソフトウェアで8.2%減の3,091億円,ハードで16.7%減の1,372億円と縮小。海外総出荷額もソフト・ハードとともに前年を下回る結果となった。
ゲーム人口増加と総市場規模の縮小という一見相反する結果だが,4月の調査(2004CESA一般生活者調査報告書)と同じことからもCESAは「ネットワークゲームや携帯電話ゲームコンテンツの市場成長もあり,これまでのパッケージソフト出荷実績のみの把握だけでは昨今の実態にあわない」と指摘。今後新規分野については,「オンラインコミュニティ特別委員会」などを中心に集計をカバーする方針だという。
白書ではこのほか,各プラットフォーム別ゲームソフト開発費の平均金額も調査,37社から回答があったうち,最も高額だったのがPS2向け3,900万円(2002年5,900万円)で最も低額だったのがPS向けの500万円(同1,400万円)だったという結果も明らかにしている。
同書では,「ゲーム初心者講座」「CESAゲームアーカイブス」などを追加しているほか,いままで別冊で発刊していた「英訳版CESAゲーム白書」も本書に統合した。A4判・209ページで価格は6,300円。同協会の通信販売や全国の政府刊行物サービス・センター,書籍通販サイト「専門書の杜」などで購入できる。
[SOFTBANK GAMES]
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