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世界初「VIII」の音楽も披露!ドラクエコンサート
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2004年8月11日 |
8月10日,池袋の東京芸術劇場で毎年恒例となった「ファミリークラシックコンサート ドラゴンクエストの世界」が行われた。
指揮はおなじみ,すぎやまこういち氏。演奏は近年メキメキと評価を高めている東京都交響楽団。座席数1999という都内最大級のコンサートホールで開催されたにも関わらず,今回はシリーズ中で最も人気の高いドラクエIIIの音楽が演奏されるとあってか開演前から満席状態となった。関係者によると,普通のクラシックコンサートでもあまりない盛況だという。
開場前の行列を見ると,小学生から30代ぐらいまで幅広い層のお客さんが集まり,親子連れも多かったのが印象的。ドラクエの歴史と人気の高さを改めて実感したほどだ。
演奏はおなじみのファンファーレで立ちあがる「ロトのテーマ」からスタート。スーパーファミコン版で追加されたすごろく場のテーマも含め,「そして伝説へ」まで全15曲が披露された。
開演前にプレス向けに行われたインタビューで「今回は個人的にも思い入れがあるドラクエIII。都響との仕上がりもいいです。全体の大合奏からビロードのような手触りのピアニッシモまで,すべての曲が聴きどころ」とコメントしていたすぎやま氏。その言葉通り演奏はピッタリ息が合っていて,その音はコンサート会場にいた全ての人に“勇者”になったあの日を思い返させる見事な演奏だった。
そして曲の合間に挟まれたトークでは,「ドラクエVIIIの作曲はすべて成し遂げた!」とすぎやま氏のガッツポーズが出る場面も! そして,その言葉を聴いた満員の聴衆から割れんばかりの拍手が沸き起こっていたぞ。
さらにアンコールの最後には「VIII」のフィールド音楽になるという「広い世界へ」をフルバージョンで聴くこともできたのだ(行けなかった人はPS2版『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』に同梱されているスペシャル映像ディスクをチェック!)。「VIIIの映像を見て,その広い世界をイメージして書いた」というこの曲を初めて聴くことができた幸せなファンからは,いつまでも惜しみない拍手が送られていたのだ。
「ゲーム音楽はピコピコだけじゃないんだということを伝えたくて始めたコンサートもこれで18回目。IIIをリアルタイムで遊んだ方が子どもを連れていらっしゃるようになって,継続は力なりということを心から感じています。これからもお客さんが孫を連れて来るぐらいまで続けられたらいいですね(笑)」とコメントしていたすぎやま氏。孫までとは言わず,ひ孫,玄孫の代になってもその素晴らしい音楽をコンサート形式で聴き続けたい,と思ったのは記者だけではなかったはずだ。
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