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オリジナル曲も飛び出した!「桜庭統ライブ2004」
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2004年8月16日 |
8月14日,「スターオーシャンシリーズ」「テイルズ オブ ファンタジア」「バテンカイトス」などで有名な桜庭統氏のライブイベント「桜庭統ライブ」が,原宿にて開催された。
2003年の7月に開催された「桜庭統ライブ コンサート スターオーシャン&ヴァルキリープロファイル」から約1年。“魅せる! 聴かせる! 聴き惚れる!”の三拍子が揃った「桜庭統ライブ2004」は,桜庭氏がキーボードを担当,ベースに長谷川淳氏,ドラムに中村俊彦氏を迎えての3ピースバンドでの公演となった。
しかも今回のライブ会場は昨年の広い会場とはうってかわって,オールスタンディングで3人の音を間近で体験できる小さなライブハウス,原宿アストロホール。会場には,およそゲームファンとは呼べない(失礼)オシャレな若者が多数押しかけ,彼らの「魅せる」ライブイベントに終始酔っていた感じだ。
今回演奏されたのは,「ヴァルキリープロファイル」「スターオーシャン」「バテンカイトス」などからの厳選曲と,オリジナル3曲,さらにアンコールを含めた全十数曲。
なかでも「題名がない(桜庭氏談)」オリジナル3曲は実に桜庭氏らしく,壮大ながらも変拍子溢れる難しい楽曲で,強弱が入り混じる,激しくも,静かな印象を受けるメリハリある楽曲だった。ちなみにこのオリジナル曲に対して長谷川氏と中村氏から「これ,ハンパなく難しいからエラい疲れるんだよ〜(笑)」なんて一言も聴かれていたぞ。
「人が奏でる“音”を聴いてもらいたい」という桜庭氏の意向で編成された今回のバンドチーム。桜庭氏のキーボードがメロディで(音楽の)空間を作り,そこに中村氏のドラムがリズムを作り,畳み掛けるような長谷川氏のベース音が絡み合う……といった音楽の世界を充分に感じることができた。しかも密閉された地下だったこともあり,「あの名曲の数々が肺の中の空気を満たして震動させられる」感覚を十二分に味わえた,非常に興奮させられるライブとなった。
「ライブ活動を続けていくためにも,ぜひとも応援してください」と語る桜庭氏の声に,割れんばかりの拍手と歓声で応えた観客たち。充実感溢れる「桜庭統ライブ」の次の開催も,期待して待っていたいところだ。
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写真・文章:ドリマガ編集部
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